所在地 | 〒911-0834 福井県勝山市遅羽町大袋40-67 |
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電話番号 | 0779-88-1464 |
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加盟年 | 2014 |
2024年度活動報告
生物多様性, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育, エコパーク, ジオパーク, その他の関連分野
本校の校区には、県指定文化財「三室縄文遺跡」、国登録文化財「勝山駅」がある。これらの文化財や豊かな自然環境を活用し、郷土とその自然環境を愛し、地域の人々と協力して、地域の特色を守ったり、活性化したりする活動に積極的に参加していこうとする子どもの育成を目標とした。これは、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうちのひとつである「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」に大きく関わるとともに、学習を進めていく中で「地球市民および平和と非暴力の文化」や「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」にも関わってくる。また、本校では、学校教育目標である「自立の根っこを育てる」ためのキーワードとして、「助け合い」「多様性」「バランス」「寄り添う」の4つを設定しており、ESDの実践においても、これら4つを意識して取り組んだ。
具体的には、環境や福祉・人権に関わる学習、ふるさと学習を柱に、①自然とふれあって考える学習、②環境問題を自分の問題として捉える学習、③多様な人々との共生を考える人権・福祉に関する学習を中心に活動している。特に豊かな自然に恵まれているといった地域の特性や、勝山市全域が恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークに指定されていることを考え、①に関する学習活動に比重を置いた。また、これらの学習活動の中に、地域行事に参加することも組み込んでいる。
なお、本校の学級編制は1年、2年、3・4年、5・6年、特別支援学級の5学級であり、学級ごとに行った活動は、11月中旬に学習発表会を行い、保護者・地域の方々に発信するとともに、学校通信やブログでも発信した。
・自然とふれあって考える学習
1・2年生は、学校の周りの生き物を探した。縄文遺跡のある三室山の探検では、そこに棲息する植物や虫について学んだり、頂上から見える景色をながめたりする活動をした。
1年生は、学校の周りで見つけた虫の絵を描き、教室に掲示した。
2年生は、去年の三室山と今年の三室山の景色の違いや虫の増減などを調べた。
3年生は、理科の授業の中で学校の周りの生き物を調べた。
4年生は、理科の授業の中で、学校にある木を1か月ごとにタブレットで写真を撮り、季節の変化を記録した。
5年生は、学校の敷地内にある池に棲息する野生のメダカの観察をした。また、校外学習の「勝山自然塾」では、ジオパークについて学習した。
6年生は、社会の授業の中で環境問題について学習した。
5・6年生の外国語で絶滅危惧種について学習した。
学校に畑があり、各学年で、作りたい野菜を決めて作ったり、全学年合同で、じゃがいもや大根を作って収穫したりした。
②環境問題を自分の問題として捉える学習
全校の活動としては、エコキャップ集め、資源回収、野菜作りや花壇の整備、地域の清掃活動などを行った。3・4年生は、三室川の水質調査を行い、新聞にまとめた。
③多様な人々との共生を考える人権・福祉に関する学習
全校の活動として、「学習発表会」で学びを伝えたり、地域の風景を写生したりした。また、地域の運動会に参加し、遅羽町の人々とふれあった。3・4年生は、サロン交流で高齢者と一緒にモルックを体験することができた。
来年度の活動計画
校区にある文化財や豊かな自然環境を活用し、郷土とその自然環境を愛し、地域の人々と協力して地域の特色を守ったり、活性化したりする活動に積極的に参加していこうとする子どもを育成するといった、これまでの目標を継続するとともに、子どもたちの防災意識を高めていく。
そのための活動として、①縄文運動会(旧・原始運動会)、②学習発表会、③花壇や畑を使った学習、④防災教育を含めたジオパーク学習は継続する予定である。
令和7年度のSDGs(ESD)に関する学習は、今年度同様、1・2年、3・4年、5・6年と2学年合同で行うこともあるが、活動の内容によっては、それぞれの学年が単独で実施したり、全校合同で実施したりと、適宜、学年の組み合わせを変えて実施していく。ふるさとの自然や文化財などの宝探し(秘密発見)をする活動を、引き続き展開していく。3・4年生は主に福祉に関する内容を取り扱いながら、人権や平和に関する内容も取り込んでいきたい。5・6年生は、ふるさとの自然や文化財を中心に持続可能なまちづくりやライフスタイルに視点をおいた学習につながるように進めていきたい。