2022年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉
本校では、「体験活動を通して地域のよさを感じ取り、広く発信する」ことを活動目標にして、ESDに取り組んだ。特に、3つの分野のうちの「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」に即して、子ども達に必要な資質能力を身に付けさせることを目標とした。必要な資質能力とは、
○ 地域の人・もの・ことにじかに接することによって、自分たちが大切にされているこ
とを感じると共に、地域への愛情を育むこと。
○ 大切な地域の自然や史跡などを深く知ろうとする気持ちを高めること。
○ 地域の人たちがそれらを継承・保存していることを知ることによって次の担い手が自
分たちであることを自覚すること。
である。そのために、1年生から6年生まで系統立てた地域体験学習を行った。
1・2年生では、生活科の学習と関連させて学校の行き帰りの道や学校周辺にある歴史遺産の見学を行うようにした。
3・4年生では、地域に残る民話や伝説を調べ紙芝居や絵本を作ったり、地域の史跡などをカルタに表したりする創作活動を行った。
5年生では、大牟田市の夏祭りの花形にもなっている大蛇山の起源や歴史を探り新聞にまとめて地域に発信した。
さらに6年生では、これまでの学習を社会科の日本の歴史の中に位置付け、三池藩の歴代藩主やその関連史跡を地域全体の中で見るようにしていった。調べてまとめたものは今後他県の同内容の学校と交流する予定である。本校は来年度創立150周年を迎えるが、このように系統的な学習を行うことで、より地域に根差した「三池プライド」を子どもたち一人一人がもてると思う。
来年度の活動計画
地域を対象とした学習は次年度も継続していきたい。今後はさらに「発信」に力を入れて、大先輩である「三池の歴史を学ぶ会」に学びながら、6年生による「子どもガイド隊」のような活動ができればよいと考えている。調べてわかったことを紙面やPCにまとめるだけではなく、子ども達が自分の言葉で史跡を案内できたり解説を加えたりすることができれば、「次の担い手は自分たち」という意識がさらに高まると考えるからである。市内でも「子どもボランティアガイド」や「子ども民生委員活動」を行っている小学校があるので、他校を参考にしながら取り組みたいと思う。