所在地 | 〒375-0052 藤岡市下大塚222 |
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電話番号 | 0274-22-2545 |
ホームページ | https://10209.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=1010005 |
加盟年 | 2015 |
2024年度活動報告
世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費
本校では、「未来を切り拓く力をもった子どもの育成」を目指す子ども像(西連携型小中一貫校)として、自他や社会を見つめ、自他への理解、地域への理解を深める機会と捉え、「つながり」をキーワードにしたESD教育の実践を通して、自己や他者、地域のよさに気づき、協力しながら進んで活動する態度や能力を育て、地域の歴史、文化に対する誇りと愛情を育てることを目標とした。
具体的には、「つながりを大切にすること」を学習の柱に据え、①人とのつながりに係わる活動、②教科や学年のつながりを意識した教育、③地域・歴史とのつながりに係わる学習を推進した。
① 人とのつながりに係わる活動
自他のつながりを意識した活動として、中学生と共に活動した「小中合同あいさつ運動」「西小中一貫校子どもサミット」を実施。また、地域クリーン作戦を学校運営協議会主催で実施をし、児童生徒、保護者、地域住民とともに清掃活動に取り組んだ。また、地域に拠点を持つ運送会社と連携し、交通安全啓発ののぼり旗を作成することを通して、地域と一体となった取組を行い、郷土を愛し、そこに住む人たちとつながりながら地域を守ることの大切さについて考えるきっかけとした。
② 教科や学年のつながりを意識した教育
教師が小中9年間の学びのつながりを意識し、教科の系統的、他教科との横断的な視点をもって日常的に授業を実践した。児童がこれまでの学びを生かし、一人一人が自己実現に向けて歩みを進めていることが実感できるようにしている。また、小中一貫校で教科間のつながりを可視化する系統表を用い、児童が学びの全体像を捉え、主体的な学習へと繋げられるよう工夫した。持続可能な社会の理解については、社会科や理科、家庭科などの学びを生かし、総合的な学習の時間を中心に、社会では未来の環境にも配慮した様々な取組がされていることなどを再確認し、自分ができることを考え、日常生活で実践するようにした。
③ 地域・歴史とのつながりに係わる学習
本校区は、昔から養蚕の盛んな地域であり、また、市内には世界文化遺産の一つである「高山社跡」が存在することから、日本の近代産業を支えた養蚕、その発展に尽くした高山社の歴史的価値について学習を行った。
3年生では実際に卵からカイコを育てたり、4年生では世界文化遺産「高山社跡」を見学したりする学習を通して、地域・歴史とのつながりを実感するとともに、郷土を誇りに思い、郷土を愛する気持ちを育てた。また、6年生では、総合的な学習の時間に、藤岡市の史跡・特産物の魅力やそれらに関わる人々の思いや取組を調べ、発信する内容、方法など、自分たちにできることを子どもたちが主体的に考え、行動してきた。さらに郷土の歴史や文化について、地域住民が講師となって紹介する「ふるさと歴史教室」を教育課程に位置づけて、地域とともにある学校づくりに努めている。
来年度の活動計画
2025年度は、コミュニティ・スクールの推進を基盤とした小中一貫教育の一層の充実を図ることを目標に、キーワードである「つながり」を中心に据えた学習の継続と発展を目指す。具体的には、児童の発達段階を考慮し、低学年は体験的な活動を通して「身近な地域の理解」を進め、中学年からの「地域の文化の理解」へとつなげる。さらに高学年では「地域の歴史の理解」につなげ、中学校の学習へとつなげていく。また、地域の資源や人材を活用しながら、体験的な活動を多く取り入れた実際の生活の中で生かせる学習を増やしていく。地域の特徴を学びつつ、学校運営協議会、PTA等関係団体と連携を深めながら、自分の住む美土里地区、及び藤岡市に対して誇りと愛情をもち、未来を切り拓く力をもった児童を育てる。