2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

 名東高校は、教育理念のひとつに「平和を愛し、広い国際的視野に立つ人間の育成」を掲げている。本校で育てたいと願う生徒像とESDには多くの共通点がある。名東高校の教育の軸としてESDを捉え、その実践を通して広い視野に基づく思考力の育成を目標とする。

具体的には、学校行事、国際英語科における教育を柱に、①ESDに係わる学習活動、

②国際理解に係わる学習活動を行っている。

①   ESDに係わる学習活動

1年生は、4月のオリエンテーションで名東高校の教育(ESD)について知り、合宿研修にてESDワークショップ、年に2回のESDセミナーを通して人権・共生・環境を大切にすることを学ぶ。建設的な話し合いに必要なスキルを習得するとともに名東高校で過ごす3年間をESDと関連づけてイメージする。普通科2年生は、総合的学習時などに修学旅行(広島)に関連付けて平和について学び、考える。班別分散研修やクラス別訪問地についてもESD的な視点から調査し、理解を深め、意識を高めて実施にいたる。国際英語科1年生は、学校設定教科である「ワールドスタディーズ」の授業を通して世界の諸問題について年4回の異文化セミナーや外部講師から広く学び、考える。2年生では関心を持つテーマごとに少人数のグループ‐ゼミ活動で調査をすすめ、理解を深める。さらに自分の意見や考えをプレゼンテーションにまとめ、ユネスコ関連の報告会などにおいて発信する。

②   国際理解に係わる学習活動

国際教育全般を推進する独立した校務分掌があり、海外からの長期・短期留学生を受け入れ、常時複数名の世界各地からの高校生と交流できる環境づくりをしている。名東高校から海外へ留学・進学を希望する生徒には、体験者の報告を含め、説明会を行うなどサポート体制を整えている。また、PTAで主催するオーストラリア語学研修旅行を実施しており、希望する生徒は海外で異文化を体験できる。姉妹校(韓国)交流を通して学校全体で異文化理解につながる体験の「場」づくりに努めている。

来年度の活動計画

国際英語科においては、学校設定教科であるワールドスタディーズにて4回の講演会を含む

「世界の諸問題」「人権・貧困」「貿易(フェアトレード)」「気候変動」「多文化共生」

について学習する。ESDに関するテーマを各自が設定し、学校外のリソース(NPO・社会教機関など)を活用して幅広く探究し、考えたことをまとめ日本語・英語で発信する。

普通科においては、1年生でオリエンテーションにおけるESDの紹介、合宿研修における人権ワークショップ、2回のESDセミナー、ESDレポートを実施します。2年生で修学旅行における「平和学習」および、ESDに関連するテーマを設定して班別研修を実施する。研修後は班ごとにまとめた体験レポートを1年生に対してショート・プレゼンテーションの形で報告する。