• かなざわしりつめいせいしょうがっこう
  • 金沢市立明成小学校

  • Meisei Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野環境, 文化多様性, 国際理解, 福祉, 食育

所在地 〒920-0845 石川県金沢市瓢箪町5-48
電話番号 076-231-7438
ホームページ http://cms.kanazawa-city.ed.jp/meisei-e/
加盟年 2011

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 食育

本校は、「感動と創造の教育~夢をもって生きる子どもたち~」を教育目標として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、人間性豊かで心身共に健康な感性と創造性にあふれる子どもの育成を目標としている。
 重点的に取り組む3つの分野の中でも、本校では特に③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重とのつながりが大きい。どの学年でも地域の文化や伝統を扱ってきた。
3年生
「KTP~金沢たんけんプロジェクト~」では、県庁からの景色を見て、金沢市には色々な建物や自然があることに気づき、身近な町をくわしく調べたいという意欲をもつことができた。食文化については、作り方や材料
、職人さんの思いや季節に応じた違いなどについて、インタビューや工場見学、体験活動等を通して知ることができた。また、伝統文化では、瓢箪地区獅子舞保存会の方々から、直接指導をしていただき、獅子舞で使う武器や道具等を知るとともに、獅子舞の歴史や舞う意図を理解することができた。伝統行事として、七つ橋渡りを体験し、健康に暮らせるようにという願いを込めて行っていることも実感することができた。このような経験から、食文化や伝統文化には、地域の人たちの思いが込められていることに気づいていった。
4年生
「MHP~みりょく発見プロジェクト~」では、主に地域の瓢箪町にちなんだ「ひょうたん」、偉人、金沢の伝統工芸について知る学習を行った。
ひょうたんについての学習では、ひょうたんを育てる会の皆さんと連携しながら、ひょうたんを育てたり、インタビューしたり、加工したりすることができた。自分たちの住む瓢箪町とつなげて学習を深めることができた。金沢の偉人についての学習では、校区の偉人である小野太三郎と大島謙吉や金沢三文豪である泉鏡花、徳田秋声、室生犀星らに注目し、その偉業について調べた。伝統工芸では、金箔や加賀象嵌について学習し、伝統工芸の美しさや繊細さだけでなく、職人さんの努力に気づくことができた。調べることを通して、人々のために尽力をつくす偉人や職人の素晴らしさに気づき、自分たちの地元に誇りを持つことができた。
5年生
「MH2P~みりょく発見発信プロジェクト~」では、金沢の川の魅力と、川と関連した伝統文化のつながりや金沢のボランティアについて学習した。
 まずは、春の遠足で、浅野川や犀川の自然や、美しさに触れ、詳しく調べていきたいという意欲を持つことができた。そして、理科の実験を通して、河川のはたらきについて理解を深めることができた。また、バス見学によって、浅野川や犀川の上流・中流・下流で川の幅や流れ、石の大きさなどに注目し、理科の実験で分かったことを実感し、深めることができた。そして、川と関連した伝統文化である加賀毛針と加賀友禅についても調べることができた。職人さんや、友禅流しのイベントスタッフさんに話を聞くことで、それぞれの伝統工芸の特徴や河川との関わり、作り方等について知ることができた。また、金沢のボランティアについて、民生委員さんと一緒に地域のお年寄りへのお弁当配りを行い、体験的に学ぶことができた。これらの体験から、地域は様々な人たちの助け合っていること、地域の方々への感謝の気持ちをもつことが大切であること、自分たちでもできることがあることなど、多くのことに気がつくことができた。
6年生
「JSP~自分創造プロジェクト~」では、最高学年として学校の運営を行ったり、自分たちが住んでいる明成校区の良さや統合した馬場校区の良さについて調べたりすることを通して、自分の将来について考えていく学習を行った。また、自分たちが過ごす明成小学校をよりよい学校にするために、委員会、クラブの運営、一年生のお世話など、自分たちで計画を立て、進んで活動することができた。さらに、多くの方々が愛する伝統の鼓笛隊では、「一人一人が感謝の気持ちをもって一体感のある演奏をし、感動を届ける鼓笛隊」をめあてに、地域の方々の応援を受けながら、百万石パレードに出演し、感謝の気持ちをもつことの大切さ伝統を受け継ぐことが誇り高いことなど、多くのことを学ぶことができた。自分たちが住んでいる明成校区の良さや馬場校区の良さについては、昔からお世話になっている児童館の館長さんや、連合会長さんに話を聞くことで、皆の理想がつまっていること、伝統が続いていること、地域のつながりが強いこと等を理解することができた。さらに、来年度の統合に向けて、全校の児童に明成小や馬場小の良さを伝えようという思いをもち、SDGs交流会で全校児童に伝えることができた。

来年度の活動計画

 来年度は、「新金沢型学校教育モデル」の実践が始まる年で、GIGAスクール構想をはじめ、デジタル技術の効果的活用がより求められる。主体的にデジタル社会と関わる「デジタル力」、学び続けるための土台となる「読解力」、他者を尊重し自分の意思を伝える「コミュニケーション力」の3つの力を基盤に、「自分はどう思うか」、「自分はどうしたいか」、「自分に何ができるか」を考えることは、まさにユネスコスクールの取り組みとも重なっている。ICTを活用した調べ学習や、発表を行うことで、地域の文化や伝統を広めていきたい。また、今年度は、三学期の「SDGs交流会」で、一人ずつ、学習してきたことを下級生や保護者、地域の方々に発信することができた。聴く側の感想や質問が充実するよう指導をおこなったため、お互いが深め会えるSDGs交流会になったと言える。来年度も相手意識を持って話す力と、感想や質問が言えるように聴く力が身につくようにしていきたい。

過去の活動報告