所在地 | 〒942-1406 新潟県十日町市松之山1162-3 |
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電話番号 | 025-596-2014 |
ホームページ | https://www10.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=1510026 |
加盟年 | 2015 |
2024年度活動報告
生物多様性, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 食育
当校は、総合的な学習の時間を「まつのやまタイム」と称し、地域の自然や人々の生活から課題を見い出し、探究学習を行っている。学習過程における様々な活動や、地域と連携した体験活動の中で、自然環境、伝統文化の継承等について学びを深め、課題解決する力を育てている。特色ある部活動では、地域の豊かな自然環境で環境の保全や生物多様性の大切さ等をねらいとして活動をしている。また、地域の連携した行事や体験活動を通して、雪国や地域の伝統文化、自然環境について理解を深めている。
1 身近な地域から学ぶ「まつのやまタイム」
「まつのやまタイム」では、地域の自然や文化、人々の暮らしにテーマを求め、探究学習を行っている。1・2年生は地域の自然環境を守る方や「大地の芸術祭」を支える方などからお話を聞き、多様な生物が暮らす里山の重要性や、地域の文化芸術の果たす役割を知り、視野を広げている。3年生では地元の魅力を再発見し、修学旅行においてその良さをピーアールしたり商人体験として商品販売を行った。まとめでは、地域を支えるために自分たちができること、松之山の未来を考え、提言を行った。
2 地域の自然から学ぶ部活動
特色ある部活動にアウトドア部と自然科学部がある。アウトドア部は松之山キャンプ場やスキー場を中心に、カヌーや釣り、スノースポーツなどのアウトドアスポーツを通して自然の魅力や保全の大切さを学んでいる。自然科学部は、アメリカザリガニによる棚田の農業被害が深刻化する現状を解決しようと、森の学校キョロロと連携して駆除活動を行っている。また、絶滅危惧種に指定されたトノサマガエルの減少理由について研究する生徒など、生物多様性と里山の保全に関わる視点での研究を行っている。
3 地域行事や地域の人々から学ぶ活動
地域の方や保護者と共に実施している春の山菜採り行事は、40年以上の伝統がある。山菜取りは昔ほど盛んでなくなったが、この活動が山菜の採り方や食べ方を学ぶ機会ともなっている。冬季は、松之山の伝統行事である「婿投げ墨ぬり」の由来を学び、全校で伝統行事を体験している。また、学園祭の午後には、地域の方を講師とした体験活動を実施している。ブナ材を利用した木工体験、野鳥こけしづくり、地域の野草で作るアロマオイル体験など親子で地域の魅力を再発見する活動となっている。
来年度の活動計画
次年度も、当校の特色ある教育活動である「まつのやまタイム」(総合的な学習の時間)の学習、地域行事への参加等により、自然環境の保全や伝統文化の継承など、地域から学ぶ学習活動を継続する。それらの学習を通し、多様性や相互性、責任性など、様々な問題を自分事として捉え、思考力や課題解決能力を育んでいく。また、部活動においては、地域の教育施設等と連携し、環境保全、生物多様性の視点での活動を深めていく。地域との連携・協働を進めながら、地域の文化や自然、人々からから学び、ユネスコスクールの理念やESDとの重なりを重視しながら実践を進めていく。