2018年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康
本校は、「より広く、より高く」を校訓として、ESDを知識の習得や、学校のみで行なうものとしてではなく、得た知識をどの様に活用するのか、そして地域と連携して行なわれる教育であると捉え、ESDの実践を通して生徒の考える力、そして発進力の育成を目標とした。
具体的には、AIDSに関する教育、平和・人権教育を柱に「AIDS啓発活動」を行った。
「AIDS啓発活動」について
長年、AIDSに関する啓発に取り組み、国内外の様々な場で評価を得ている本校生徒会が行う活動である。AIDSに関する正しい知識と偏見や差別の払拭について学び、これを近隣の小中高等学校の生徒児童へ伝え、本校の生徒自身もこれからの生き方を考える機会としている。また各種団体と協力し、広く市民に向けての啓発活動も行っている。
【取り組み】
4月当初、保健所より講師を招き、エイズ学習会を行った。最新のエイズ事情について話を聞き、出張講座で行うプレゼンテーションの見直しを行った。プレゼンの内容は(1)本校の取り組み、(2)AIDS、HIVとは、(3)感染経路(性感染、血液感染、母子感染)、(4)検査について、(5)世界と日本のAIDSの現状について、(6)偏見と差別について、(7)児童労働とフェアトレードについて、(8)まとめ、である。12月末現在、依頼のあった1校(中学)へ訪問し、出張講義を行った。3月末までにさらに1校(中学)訪問予定である。
12/1の世界エイズデーでは、松江市保健衛生課および国際ソロプチミスト松江の方々と一緒にJR松江駅でAIDS感染予防の啓発カード等を配布した。市民の方へAIDSについて知ってもらい、偏見をなくし予防の基礎知識を広める機会とした。
12/8には「四者(生徒・教員・保護者・地域住民)の語らい」があり、プレゼン発表を行った。本校の歴史あるAIDS啓発活動について、保護者や公民館職員等の地域住民に知っていただく機会となった。
生徒が知識を得ることはもちろんだが、AIDS/HIVに直面している人たちの生活が自分たちの生活にも関わっていることに気づき、自分に何ができるのかを考え、自ら行動することの大切さを学び、日々実践している。
来年度の活動計画
①市内小中高等学校へのAIDS啓発出張講座
:市内各校へ出張講座実施の案内文書を送付し、依頼があった学校へ出張する。
②市内公民館、成人向けのAIDS啓発出張講座
:市内公民館等へ出張講座実施の案内文書を送付し、依頼があったところへ出張する。またボランティアフェスティバルなどのイベントへ積極的に参加し、広く市民へ啓発活動を行う。
③国際協力体験プログラム参加(JICA中国主催)
:国際協力の大切さや開発途上国の現状を理解する。その中で開発途上国へのかかわり方を考えたり、日常生活の中でどう行動につなげるか考え、他者と協力して問題解決に挑む力を養う。
④世界エイズデーでの啓発活動
:AIDS予防の啓発カードやレッドリボンを製作。JR松江駅で松江市保健衛生課および国際ソロプチミスト松江の皆さんと一緒に配布する。