• おおさかふりつまつばらこうとうがっこう
  • 大阪府立松原高等学校

  • Osaka Prefectural Matsubara High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉

所在地 〒580-0041 大阪府松原市三宅東3−4−1
電話番号 072-334-8008
ホームページ http://www.osaka-matsubara.ed.jp/index.php
加盟年 2008

2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉

本校は、総合学科であることを生かし、UNESCOスクールとして様々なSDGsの取り組みを実践した。

1 1年次「産業社会と人間」における学習

第1学年の必修科目「産業社会と人間」では、生徒が社会や地域の課題を学び、その中で抱いた様々な疑問について自分たちで調べ、当事者や最前線でその課題に関わる方々に出会って話を聞き、グループで自分たちにできる解決策を考える「探求型授業」を実施している。今年度は、文化共生、子どもの人権、障がい理解、性の多様性の4つのジャンルに分かれ、教科横断型学習に取り組んだ。

2 2年次「人権のつどい」に向けた学習

第2学年の人権学習では、幾つかのジャンルに分かれ、当事者や仲間からの聴き取りなどを通して学んでいる。今年度は、多様な性、同和問題、多文化共生、障がい理解の4つのジャンルを設定し、学習の総まとめである「人権のつどい」において、自分たちの学びや考えを全体の場で発表した。

3 3年次「課題研究」における学習

第3学年の必修科目「課題研究」において、3年間の学びの集大成として、生徒一人ひとりが決めたテーマについて、1年をかけて研究している。今年度、例えば、子どもの居場所づくりについて研究した生徒は、《西成チャイルド・ケアセンター》や《子どもの里》を訪れ、支援に携わる人と出会った。生徒たちは、出会いを通して自分の人生を振り返り、これからの人生を何を大切にし、どう生きていきたいのかを考え、発表大会で語ることができた。

4 その他の自主活動における学習

コロナ禍が明け、校外に出かけて実施する様々な取組みを再開している。

「スタディ・ツアー」という自主活動では、アジアの国々に出かけ、単身ホームステイや地域や学校との交流を通して、その国の課題(災害や貧困、少数民族や移民、廃棄物、環境など)について学んだり、自分自身について考えたりする活動を行っている。帰国後は自分たちの感じたことや学びをまとめ、校内で報告発表を行うほか、地域の小・中学校などでの出張授業に向け、自分たちの考えを深め、国際理解学習の授業において自分の言葉で、異文化理解や実際に行き触れることの大切さを伝えるとともに、小・中学生にとって年齢の近いロールモデルの役割を果たしている。今年度はフィリピンを訪れ、その学びを事後学習で深め、小・中学校での出張授業を行った。

その他、広島を訪れ、平和に関する活動を行っている高校生と交流をしたり被爆者の方から聞き取りを行ったりし、帰校後にその学びを発表する「ピース・ワークショップ」、新入生の関係性構築補助などを行う「ピア・カウンセラー」、HIV/AIDSの啓発活動を行う「るるく」、地域の子どもの居場所づくりとして子ども食堂を運営する「松高きっちん」などの自主活動を実施した。

来年度の活動計画

次の授業や部活動、自主活動などにおいて、特にユネスコスクールの理念を反映した教育内容を計画している。

  • 1年次: 「産業社会と人間」における福祉、平和、多文化共生などのテーマ別学習。
  • 2年次: 海外研修旅行(韓国)に向けた国際理解等の事前学習、また、同和問題、性の多様性、障がいなど個別の人権課題などに関する人権学習。
  • 3年次: 「課題研究」における、地域の団体や機関などと連携を伴う個人単位のテーマ別学習。
  • 学校設定科目「ワールドウォッチング」: 国際協力やフェアトレードなどの学習、及び地域小学校への出張授業。
  • 国際交流部: UNESCOスクールとの交流、地域の小・中学校への出張授業、ボランティアなど。
  • ピース・ワークショップ: 広島での平和学習、校内での平和学習発表。
  • 自主活動グループ「るるく」: HIV/AIDSに関する校内や他校への啓発出張授業。
  • その他、LHRにおける人権学習(障がいや同和問題についての学習など)

これらの活動を中心として、SDGsに関する課題について当事者や活動家など本物に触れることと、考えたことを発信する学びを進める。また、学校全体として取り組んでいる授業改善活動を生かし、各授業においてもSDGsの観点から各課題解決に向けた生徒主体の学習を展開していく。

過去の活動報告