2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 福祉, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 健康

本校は、本年で創立143年を迎え、昭和12年に建てられた木造平屋建ての現校舎は築81年になる。平成26年には国の重要文化財に指定された。本校では、ESD教育を「ふるさとへの愛着を育てること」と位置づけ、以下の4点を目標に取り組みを進めている。
①校区(高野口)の歴史や文化、地域の方に積極的かつ主体的に関わる中で、郷土を愛する心を育てる
②地域の方々や上級生・下級生との関わりを通して、礼儀正しく真心をもって接する態度を身につける
③体験したり調べたりしたことを自分のものとし、表現することができるようにする
④社会の一員であることを自覚し、積極的に地域に関わろうとする態度を育てる最終的には「高野口の町を好きになる」をゴールテーマに「ふるさと学習」を進め、あなたの毎日が、未来になる」自分達一人一人が毎日身近なところから行動を起こすことが、持続可能な地球の未来につながると考えている。「ふるさと学習」では、1年生から6年生の各学年がテーマをもち、自分たちのふるさとである高野口についての学習を行い、1年間で学んだ学習の成果を、毎年2月に「ふるさと学習発表会」という形で保護者と地域の方々に披露している。

〇「ふるさと学習」に関わる活動
●1年生のテーマは「自然」
校庭や遊び場を探検したり遊んだりする中で、季節の変化に気付いたり、木の葉や木の実などの自然のものを使っておもちゃを作って遊んだ。また、地域の方から昔からの遊びを教えてもらい交流した。
●2年生のテーマは「町の様子」
自分達が住む町を探検し、自然や人、公共物に関心をもち、自分達の生活がさまざまなものと関わっていることを学習した。
●3年生のテーマは「今の高野口」
自分たちの町の施設やお店について調べ学習をした。校区探検では、公民館や産業文化会館、葛城館や前田邸、きのこ公園とさまざまな場所を見学し、高野口のおすすめマップを作成した。
●4年生のテーマは「高野口の防災」
地域の方を講師に、自分達の地域が災害時に受ける被害について学ぶとともに防災グッズを作成などを行った。また、高齢者疑似体験や認知症サポーター研修なども行った。
●5年生のテーマは「高野口の歴史」
5年生が2つのグループに分かれ、地域の方を講師にフィールドワーク(史跡や神社、仏閣など)を行い、高野口の歴史を学んだ。また、国の重文である自分達の学校の歴史についても学んだ。
●6年生のテーマは「地域の魅力発信と地域貢献」
6年生は、これまで学習してきた高野口の魅力を外部に発信することを目標に、 地域の行事でブースを出展し、ふるさと学習で調べた高野口の歴史の展示と解説、自作のパンフレットの配布やDVDの上映、高野口検定などを行った。また、地域の老人会の運動会で準備・運営の協力を行った。

来年度の活動計画

1年生からテーマを分け「ふるさと学習」に取り組み、5年生までに高野口のことを網羅できるように学習を積み重ね、最高学年の6年生では今まで学んだ高野口の魅力を外部に発信する。このふるさと学習を通して、自分たちが住む高野口の歴史や文化を学び、地域の方々との関わりの中で、ふるさとのよさを知り、積極的に地域に貢献する態度を育てたい。