• わかやまけんりつこさだがおかちゅうがっこう・はしもとこうとうがっこう
  • 和歌山県立古佐田丘中学校・橋本高等学校

  • Wakayama Prefectural Hashimoto High School / Kosadagaoka Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解

所在地 〒648-0065 和歌山県橋本市古佐田4-10-1
電話番号 0736-32-0049
ホームページ https://www.hashimoto-h.wakayama-c.ed.jp/
加盟年 2014

2024年度活動報告

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解

本校は、「自治と自由」の校訓のもと、「新たな未来を創造する人材の育成」を教育目標に掲げ、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、地域の文化や社会的な課題に対する理解を深め、地域社会を維持し、担っていく力を培うとともに、広い視野を持って、異なる習慣や文化を持った人々とともに生きていくための資質や能力の育成を目標とした。
具体的には、①国際交流、②世界遺産や地域の文化財等に関する学習、③SDGsの達成を視野に入れた学習を行った。
①国際交流
(1)香港交流団との交流
8月28日中国・香港離島地区の高校生・大学生36名が本校を訪れ、授業や日本文化体験を通じた交流を行った。校長や生徒会長の歓迎の挨拶の後、彼らとの交流希望を申し出た橋本高校、古佐田丘中学の生徒が昼食を一緒に取りながら友好を深めた。国際都市から来た交流団の生徒たちは、みな英語が堪能で、授業交流では流ちょうな英語で香港の魅力をプレゼンテーションした。またディスカッションや語彙に関するクイズなどを共に楽しんだ。放課後は、茶道部、邦楽部の活動に参加し、日本文化体験をしながら、さらに互いの距離を近づけました。交流をした生徒からは、「是非、将来香港に訪れてみたい」との声が多数聞かれた。


(2)フィンランドバーサリヨン高校との交流
昨年度よりオンラインで交流を行っていたフィンランドバーサリヨン高等学校の生徒20名が、10月2日~8日まで日本を訪れた。4日と8日は本校で文化交流や授業交流を行い、5日は奈良、6日は京都、7日は高野山で、本校生徒とともに世界遺産研修を行った。最初はお互いにぎこちない様子であったが、交流をするにしたがって、自然な会話が行われるようになった。最後は、本校生徒が作成した俳句の色紙を記念として贈り、今後もオンライン交流を継続していけるよう、取り組みを進めていくことを検討した。

 

(3)中国姉妹校との交流
姉妹校である中国山東省済南第七中学から訪問団が、11月6日~10日本校を訪問した。7日歓迎集会では、済南第七中学の生徒による学校紹介と伝統舞踊や書道などのパフォーマンスの披露、午後は本校生徒による、ダンス、少林寺拳法演舞、茶道、邦楽の披露や体験を行い、お互いの伝統文化の紹介を行った。8日は中学校理科と数学、高校美術、英語、家庭の調理実習を一緒に行った。放課後は中庭で行われる「たそがれコンサート」を鑑賞し、音楽部と吹奏楽部のパフォーマンスを見学した。また生徒たちはホームステイを体験し、休日にはホストファミリーと一緒に過ごし、日本の文化や習慣を体験し、友情を深めることができた。


②世界遺産や地域の文化財等に関する学習
高校1年生は、文科省の普通科改革支援事業の一環で、世界遺産高野山の魅力を世界へ発信することを目標に、講演や現地研修を行った。そして、英語の授業において、クラスで高野山で撮影した写真を活用し、英語で発表を行った。その発表の中で選出された代表20名が和歌山大学へ行き、留学生に高野山の魅力を伝えることにチャレンジした。

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中学校では、「総合的な学習の時間」にふるさと学習を行っている。3年間を通して、ふるさとに誇りを持ち、自らが次世代にむけてふるさとのよさを伝える担い手となるよう意識づけをすることを目的としている。全学年で「わかやまふるさと検定」を行い「ふるさと」について理解を深め学ぶことができた。和歌山県にある世界遺産、和歌山の歴史・特産品、和歌山に関連する著名人などについて学びを深めることができた。1年生では、橋本駅周辺の歴史探索を実施しており橋本市の良さを改めて実感することができた。2年生では校外学習で京都に訪問し、「金閣寺」や「清水寺」など世界遺産を肌で感じることで日本情緒を感じることができた。3年生は和歌山とゆかりのある国としてトルコについて学び、「道徳」などを活用しエルトゥールル号遭難事件のことなど、両国の関係について学んだ。また修学旅行ではトルコ大使館を訪問し学びを深めることができた。


③ SDGsの達成を視野に入れた学習
中学校では全学年において「総合的な学習の時間」や各教科の授業で、SDGs の17のゴールについて学習した。特に3年生では、また、全学年において人権学習に取り組んでおり、生命についてや、LGBTQ、ジェンダーについて考えることで自分たちにできることについて考えを深めることができた。


高校では「総合的な探究の時間」において、自分たちにできる取り組みを提言する探究学習を行った。1学年では、農林業や高齢者、子育てや危機管理など地域の抱える課題に対して施策を考え発表した。2学年は、SDGsにおいて同じゴールを選択した生徒がチームとなり、SDGs 達成に向けて課題を設定し、フィールドワークやアンケートなどを積極的に行って解決策を発表した。1,2学年とも中間発表を経て内容を見直し、クラス発表で選ばれた班は2月13日の校内発表会で探究した成果を発表する予定である。さらに、1学年の優秀作品は橋本市長へプレゼンテーションを行い、2学年は「SDGs探究AWARDS」への応募や外部団体での発表を予定している。

来年度の活動計画

① 国際交流
昨年に続き、3月にオーストラリア短期語学研修、11月には姉妹校山東省済南第七
中学への訪問を予定している。
② 世界遺産や地域の文化財等に関する学習
中学校では、3学年とも「ふるさと学習」を「総合的な学習の時間」の中心として取り組む予定である。また、学習した内容を他校と交流する機会を持っていきたいと考えている。高校では、来年度も世界遺産である高野山の魅力を世界へ発信することを目標に、現地研修を実施し、高野山の魅力について理解を深め、海外へ発信していきたいと考えている。
② SDGsの達成を視野に入れた学習
中学校では、「総合的な学習の時間」で、SDGsの17のゴールについて知り、ゴールを「自分ごと」ととらえ、ゴール達成のために自分たちができることは何かを考える予定である。
高校では、「総合的な探究の時間」で、1年次では、自治体や地域の企業と協力して、農林業や高齢者、子育てや危機管理など地域の抱える課題に対して施策提案を行う予定である。2年次では、グループごとにSDGsの目標の中から課題をみつけ、フィールドワークやアンケートなどの調査を通して解決策を考えて、プレゼンテーションの形式で発表する予定である。

過去の活動報告