所在地 | 〒400-0306 山梨県南アルプス市小笠原1500-2 |
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電話番号 | 055-282-1163 |
ホームページ | http://www.ko.kai.ed.jp/?doing_wp_cron=1619068057.1080079078674316406250 |
加盟年 | 2017 |
2024年度活動報告
生物多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困
本校は、「進修実践」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、自主・自立の精神とコミュニケーション能力の育成を目標とした。具体的には、ボランティア、地域の自然環境の保全、国際理解を柱に、➀ボランティアに係わる活動、➁伊奈ヶ湖の植生調査に係る取り組み、➂異文化理解に係わる学習、➃SDGsに係わる探究活動を行った。
➀ ボランティアに係わる活動
7月後半及び11月~1月の2期にわたりスクールフードドライブ活動を実施し、多くの食品が寄せられた。またフードバンク山梨が行っている食品の仕分け、箱詰め作業のボランティアにも参加した。生徒たちは子どもの貧困が地域の大きな社会問題となっている現状を知り、地域の子ども達の笑顔に繋がる活動に継続して取り組んでいきたいという思いを強く持った。
➁ 伊奈ヶ湖の植生調査に係る取り組み
6月から10月にかけて、菖蒲池、南伊奈ヶ湖、北伊奈ヶ湖の3つの湖およびその周辺地域に特定外来生物が侵入するリスクを評価するために、植生および生息動物の調査を実施した。調査にあたり、エコパ伊奈ヶ湖所長の緒方様による講義とガイドウォークを受けた。また、富士山科学研究所の主幹研究員である安田様には特定外来生物について解説を受けた。
➂ 異文化理解に係わる学習
「世界に触れ、未来を語ろう!」をテーマに様々な文化的背景に触れ、グローバルな視点で未来について考えることを理念として取り組んだ。昨年度末である3月11日~19日に「オーストラリア研修」を実施した。語学研修プログラムや現地校授業参加プログラムを実施し、現地の学生と交流をした。
今年度末は、福島県にあるブリティッシュヒルズで語学研修、異文化学習を体験する予定。
➃ SDGsに係る探究活動
・1学年・・・SDGsの視点で地域社会での課題を自ら発見し設定する。SDGsカードゲームから始まり、自分は何ができるのかという視点で考察した。地域社会の一員であることを認識し、自己の在り方や生き方を考えるきっかけとなった。
・2学年・・・「SDGs de地方創生」カードゲームを実施。修学旅行の事前学習とも関連させ、SDGsの視点で地方創生の課題解決にむけた探究活動に取り組んだ。探究力、発想力、思考力、プレゼンテーション能力を身に着け、身の回りの問題を自分ごととして捉える態度を養うことができた。
・3学年・・・1、2年での探究活動の成果をまとめ代表班は地域創生について市長にプレゼンテーションを行った。
➄ 地域の小中学生との交流事業
・「櫛形山研修」・・・地域の小学生と水中昆虫を採取、観察し同定の方法を学んだ。地域の環境保全活動を通して、今後も自分たちができることを考えつつ実行していきたいと感じた生徒が多かった。
・「わくわくアカデミーKOMA」・・・生徒たちが講師となり、地域の小中学生を対象に各教科の学びを体験してもらった。小中学生にわかりやすく説明するために工夫をし、学ぶことの楽しさを伝えることができ、参加者の笑顔を直に見ることでやりがいを感じることができ、生徒の成長にもつながった。
来年度の活動計画
今年度と同様に、ボランティア・地域の自然環境の保全・国際理解を柱に、➀ボランティアに係る活動、➁櫛形山や伊奈ヶ湖の植生、環境保全に係る活動、➂異文化理解に係る学習、➃SDGsの視点での探究活動、➄地域の小中学生との交流事業を計画している。これらの活動が、自主・自立の精神とコミュニケーション能力を養い、文化の多様性を尊重し持続可能な社会づくりの一員として、調和のとれた人格の育成につながることを目指し、学校全体の協力体制のもと取り組んでいきたいと考えている。
7月~8月 フードドライブ、櫛形山研修、伊奈ヶ湖の植生調査
9月~1月 SGDsの視点での探究学習
11月~1月 フードドライブ
1月 わくわくアカデミーKOMA
3月 オーストラリア研修