• よこはましりつこうがやしょうがっこう
  • 横浜市立幸ケ谷小学校

  • Yokohama Municipal Kohgaya Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

所在地 〒221-0051 神奈川県横浜市神奈川区幸ヶ谷1-1
電話番号 045-441-3170
ホームページ https://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/es/kohgaya/
加盟年 2013

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, その他の関連分野

本校では、生活科・総合的な学習の時間を中心に地域や企業等に多くつながりをもって学習を展開している。特に、生活科・総合的な学習の時間を中心に地域や企業等に多くつながりをもって学習を展開している。以下、代表的実践例を3つ取り上げる
1 代表的な実践例
①1年生「生活科」
「あきにむちゅう」
 本実践では、地域の公園や学校で見付けてきた秋の自然を使った遊びを通して、子供達は身近な自然への愛着や、共に活動する仲間達とのかかわりを深めた。
 神奈川公園、反町公園の活動では、地域で自然遊びを広める活動を行っている方に協力を頂き、葉、実、枝、様々な自然物が豊かな遊びにつながることに子供達は気付いた。また、本校の他学年児童や保護者を招き共に秋遊びを行うことで、自然を通した人々のつながりを作ることができた。

②4年生「総合的な学習の時間」
「たのsea ゴミの3R夢大作戦」
 本実践では、海や浜辺にあるごみを使って「海ゴミアート」を作り、ゴミ問題の深刻さを人々に伝えたいという目的のもと、学習を深めた。
 活動では、高島水際線公園や横浜港湾空港技術調査事務所にて干潟に入ることを通して、海洋問題の深刻さと共に、横浜の海の豊かさや生き物の魅力を感じる姿が見られた。また、「海ごみアート」を通して社会に問題提起されている大学教授等の作品に触れながら、自分達の作品は本当に人々の心を動かすものになっているのか話し合いや制作を積み重ね、学習を深めることができた。

③5年生「総合的な学習の時間」
 「ぼくらの大道芸の進化は止まらない!」
本実践では、「SDGs11住み続けられるまちづくり」をテーマに、自分たちの住むまちの人が、まちへの愛着や安心感をもって笑顔で暮らせる地域にしたいという思いのもと、大道芸に取り組んだ。
 活動では、バルーンアーティストや大道芸人の方の技や思いに触れ、まちの人を笑顔にするとはどういうことなのか、理解や思いを深めた。また、地域の宿場祭りや、本校行事で実際に大道芸のステージやワークショップを行い、まちの人を笑顔にする喜びを知ったり、難しさを学んだりすることができた。

2 ESDの価値を引き出すために
本校の重点研究について
 本校では、「自分 友だち 社会の幸せをつくる 子ども」との学校教育目標を掲げており、ESDを柱に学校教育目標の達成に向けて力をつくしてきた。特に、総合的な学習の時間、生活科の実践においては、長年にわたって積み重ねてきた経緯があり、その成果は内外に高く評価されている。
 本年は、近年積み重ねてきた「リフレクション研究」を引き継ぎながら『効果的なリフレクションをベースにした問題解決的な学習の充実~誰ひとり取り残さない社会の創り手の育成を目指して~』というテーマで行っている。
 研究にあたっては、3つのion(イオン)というものを視点として共有している。具体的には、Question(問いの質)、Communication(協働的な学び)、Reflection(振り返り)である。
また、研究を進めるにあたり、資質能力の育成を行っている。今年度は資質能力が示された表を児童に読みやすい形で再編成し、職員、児童共に身に付けたい資質能力について意識できるような取り組みを始めた。3つのionも資質能力表も、学校教育目標を達成するために、大切な視点であり、ESDを具現化したものであると考えている。
3 ESDに取り組むことによって引き出すことができた価値
 本校ではリフレクション実践に取り組み始めてから、協同的な研究会の在り方を模索してきた。また毎年、全職員が参加しての業務の見直しの研修会を設けることで、単なる業務改善でなく職員同士のつながりを意識した運営を重ねてきた。
 本年度は、業務改善の必要性を強く感じ、年度途中でも複数回、上記のような取り組みを行った。このように職員から自発的に改善とつながりをつくる機会が生まれたのも、ESDを柱にホール・スクールアプローチで実践を重ねてきた歴史があるからだと考えている。ホール・スクールアプローチ実践は単に学校業務や活動をESDの視点で捉え直すだけでなく、職員同士のつながりや同僚性を高める価値があるのだと考えている。また、本校の児童の変容の課題として行動変容まで至る児童とそうでない児童の差がある。こうした課題の克服に向けて、授業実践においても子ども同士のつながりや協同性を高められるよう引き続き実践を重ねていきたい

来年度の活動計画

来年度の活動計画
 次年度も、ホールスクールアプローチの実践を通して学校全体にESDの価値を浸透させながら、地域と共に持続可能な学校づくり、そして変容に向けて取り組む。
 なお、具体的に以下の2つの視点を重点的に実践していく。
・授業改善
 教員の授業を学級経営と一体になって改善していく。特にESDの視点を取り入れた授業実践を日常的に行うことで、持続可能な学校づくりにつながる授業実践を行う。
 その具体策として資質能力表の見直しや、研究会の改善に取り組む。これまでに培ってきた職員同士の高い同僚性のもと、「自分 友だち 社会の幸せをつくる 子ども」を育成するための資質能力とは何なのか、そのためにどのような授業改善が求められるのか、新しい示唆を生み出せる研究会を目指したい。
・業務改善
 「児童にとって幸せな学校は、教職員にとっても幸せな職場でなければいけない」との考えのもと、教職員も共につながり、働きやすい学校づくりを行っていく。単に年度末反省だけを振り返り、改善の場とするのではなく、ESD業務改善部が中心となって、改善案を随時、吟味提案をしながら柔軟な学校経営につながるように行っていく。引き続き、改善に取り組む。また、他校と情報交換を積極的に行い、よりよい業務改善案を模索していく。

過去の活動報告