2023年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, エコパーク, ジオパーク
本校は,「グローバルキャリア人」育成を教育目標に掲げ,地球的諸課題を踏まえながら国際的に活躍・貢献できる生徒の育成を目指している(以下、目指す生徒像)。
主体的に自己及び社会の未来を切り拓くことのできる生徒。
国際的な視野を持ち,自他を認め合って行動できる生徒。
真理探究の精神に富み,新たな価値を創造する力を身につけた生徒。
また、ESDは本校の教育目標を達成する上で重要な柱であり,全教育活動に位置付け,持続可能な開発および持続可能なライフスタイルを目指し、教育改革の原動力として取り組んでいる。
- 教科横断的な中高一貫カリキュラムに係わる活動
学校設定科目としてESDを開講(第4年時公民科)。主に倫理学,法学,政治学,経済学などのdisciplineに基づき,「環境」「国際理解」「世界遺産や地域の文化財」「エネルギー」「防災」「生物多様性」「気候変動」「その他」からなるESDの8つの領域に焦点を当てた授業を実施。また、さまざまな教科(国語科、理科、英語科など)でESDに関連した題材を扱い教科横断的な学びを中高一貫カリキュラムとして編成。(通年)
- 「課題研究」活動
Kobeポート・インテリジェンス・プロジェクトでは異学年ゼミ(3年生から6年生)を実施し、生徒主体の探究活動を展開。それぞれの研究成果を日本霊長類学会第39回大会、日本鳥学会2023年度大会などで発表。(通年)
③ 交流・体験活動の推進
・ ジオパーク・エコパーク (2023年8月実施)
世界・日本ジオパークや世界遺産にも指定されている富士・箱根・伊豆国立公園を巡検することにより、学校設定科目「科学総合」で学んだ事項を活きた知識とし、学びに向かう力を高めることができた。また、フィールドワークによって自然環境と持続可能な開発に関する関心が高まり、教科横断的な学びを促進できた。
・震災・復興プログラム(通年)
震災(Disaster)・復興(Reconstruction)・減災(Reduction)・レジリエンス(Resilience)(DR3)をテーマとした被災地間交流を含む体験型プログラム。全生徒を対象に防災学習を企画、運営。地域の方との交流もあり、避難所としての学校、地域課題に即した学校防災のあり方について考えることができた。
(予定)12月末には熊本県益城町、南阿蘇村などを訪問し、被災地の大学教員の講義と被災者との交流を通じて熊本地震発災時の避難所状況やその後の防災学習について学の学びを深める。
・「食」を通した持続可能な生産と消費をテーマとしたESD Foodプロジェクト(通年)
「食」に関する持続可能なライフスタイルをテーマとして、様々な角度、理科や家庭科教員の授業・実習を受講しその成果を共有・発表。今年度は企業と「責任ある消費」「フードロス」についての授業を実施。「フードドライブ」活動を定期的に実施。
・国際交流プログラム
World Youth Meeting(WYM) (2023年8月実施)
交流校である高雄師範大学付属中学校から生徒2人を迎え、協働でプレゼンテーションを作成し、発表した。
Asian Student Exchange Program (ASEP) (2023年12月実施予定)
高雄師範大学付属中学校を訪問し、協働でプレゼンテーションを作成、発表。
来年度の活動計画
ユネスコスクールとして,次の活動を行う。
1)教員は,新学習指導要領及び学習評価、SDGsについて,深く学ぶと共に,新しいESD実践に取り組み,授業研究会で授業を公開する。(2月)
2)課題研究を3年生から6年生まで一体的に運用し、生徒主体の探究活動を展開する。(通年)
3)「ESD」をはじめ、教科横断的な取組及び評価基準を整備、発展させる。(通年)
4)次の生徒参加事業を実施する。
①震災・復興プログラム(通年) ②臨海学習・ジオパーク・エコパーク研修プログラム(8月)③「ESD Food プロジェクト」(通年)④国際交流
5)交流協定校との相互交流を含む国際交流活動に取り組む。2023年度に実施したプログラムをESDの視点からも検討し、充実、発展させる。