2022年度活動報告
本年度の活動内容
減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 福祉
当校は、「自分だけでなく みんなのために 今だけでなく これからもずっと」をスローガンとし、ESD活動を「地域・人・もの・自然と関わる活動」と捉えている。実践を通して「みんなで考えるよさを実感しながら、ものの見方・考え方を広げ、深めていく子」の育成をめざした。
具体的には、自然、地域、せかい、いのちを柱に、①自然や環境問題に関わる活動、②地域の人や文化に関わる教育、③国際交流に関わる学習、④いのち、人権に関わる学習を行った。
① 自然や環境問題に関わる活動
4年生は地元に流れる川を始めとした「地域」に関する学習、5年生は「自然体験教室」、3・4年生は「スケート学習」、1・2年生は「冬の遊び体験」など、地域の豊かな自然に触れる体験活動を通して、地域や自然を大切にしようという思いをもつことができた。
② 地域の人や文化に関わる教育
毎年、地域の老人会の方に講師になっていただき、11月に「地域の方とふれ合う会」を開催した。割り箸ゴム鉄砲、工夫遊び、将棋遊び、あやとり、こままわし、お手玉を教えていただき、地域の方と楽しくふれあうことができた。循環型の生涯学習へとつながることを期待した。
生活科では、畑の先生に野菜の育て方を教えていただき、立派な野菜を収穫することができた。総合的な学習の時間には、地域探検(3年生)や、上下水道・ダムの学習(4年生)、稲作体験(5年生)、職業体験(6年)を通して地域の人や文化と深く関わり、地域のよさを実感することができた。
➂ 国際交流に関わる学習
11月に国際交流活動(ESD集会)を行った。留学生3人から講義していただき、各学級で外国の生活や文化などを学ぶことができた。児童玄関ホールに、留学生の祖国である中国、ウズベキスタン、インドネシアの様子を紹介するコーナーを設置し、日本と違う暮らし、食べ物、文化などを学ぶことができた。
④ いのち、人権に関わる学習
全学級で人権教育、同和教育の授業を行った。11月には、6年生の企画運営で3年ぶりに「北星まつり」を実施し、全校縦割り班で仲間づくりを醸成する活動を行った。また、全校で「思いやりの木」を作成し、相手のよさや人権を認め伝え合う場を設定した。
4年生は、助産師を講師に招いた「いのちの学習」、低学年はウサギの飼育を通していのちの大切さを感じることができた。
来年度の活動計画
教育活動をESDの観点から4分野2項目6視点で整理し、児童の資質・能力を伸長させる。
(1)学校行事を「いのち(なかま)」「しぜん」「ちいき」「せかい」の4分野に位置づける。
①いのち:運動会、友達月間、いじめ見逃しゼロ、あいさつ運動、(教科:動物飼育・植物栽培)
②しぜん:鯖石川探検、自然教室、エコ活動、(教科:季節さがし・季節の遊び)
③ちいき:地域と密着したキャリア教育、米づくり、昔遊び教室、(教科:地域の宝探し)
④せかい:ESD国際理解集会、ユニセフ活動、(教科:外国語活動)
(2)ESDで育てる資質・能力を次の2項目6視点から育成する。
①自分だけでなく みんなのために(学習を深める見方・考え方:多様性、相互性、公平性)
②今だけでなく これからもずっと(行動を進める見方・考え方:有限性、連携性、責任性)