2023年度活動報告
本年度の活動内容
世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 食育
本校は,自然,文化の両面において,特色ある地域に立地しており,「地域の宝」が豊かにあるなかで教育活動を行っている。そこで,当校では,「地域に根ざした持続発展教育の充実」を学校理念として,ESDを「学校と豊かな地域をつなぐホットな活動ツール」と捉え,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して,主に「①進んで取り組み,仲間と協力して活動する力」,「②地域とのつながりや地域社会に関わろうとする力」,「③自然とのつながりを感じ,自然の恵みを感じ,共生しようとする力」の3つの育成を目標とした。
具体的には,「伝統文化」,「環境」,「食育」,「平和」の4つを柱に,①「伝統文化(地域の文化財)」に係わる活動,②「環境教育」に係わる活動,③「食育」に係わる活動,④「平和」に係わる支援活動の4つの学習を行った。
- 「伝統文化」に係わる活動
(1)新庄のはやし田・南条おどり(全校児童)
令和5年(2023年)1月~3月は,今まで引き継いできた,新庄地域の伝統芸能である新庄のはやし田・南条おどりについて,地域の保存会の方から指導を受けて演じることや,はやし田のことを聞き取ったり詳しく調べたりすることを通して,新庄地域の方々の思いや願いを感じ取った。令和5年度(2023年度)は関係団体との連携調整を行い,はやし田を演じながらの赤米の田植えを行うことができた。運動会では,地域の皆さん・保護者にはやし田・南条おどりを披露した。また,学習発表会でも,はやし田・南条おどりの両方を披露し発信することで,ふるさとを見つめ直し大切にしようとする態度を育てた。
- 「環境教育」に係わる学習
(1)自然(主に第3・4学年)
地域の民生委員さんを中心に,種から植えたパンジーを育てることを通して,ふるさとが豊かな自然に恵まれていることや植物の成長の不思議さに気付き,ふるさとへの愛着を高めた。
- 「食育」に係わる学習
1・2学年は,地域の「野菜作り名人」から夏野菜作りを学び,育て,自然を見直し,野菜の生長や生命力を体感した。また,地域の畑でサツマイモを育て,収穫を行った。収穫した野菜は家庭に持ち帰り,家族に伝えて一緒に味わったり,地域の方への感謝の気持ちを表す手紙を書いたりするなど,地域とのつながりを深めながら学習を進めた。
6学年は,総合的な学習で赤米田植えを行い,できた赤米を宮島で販売した。田植え・稲刈り・販売計画等,地域の方の支援を受け宮島で販売を行うことができた。自分たちが作ったお米を初めて会う人に販売することを通して,達成感をあじわった。また,家庭科では,自分たちが作った赤米でおにぎりをつくり,満足感をあじわった。
- 「平和」に関する学習
8月に全校で平和学習を行い,全体で「原爆や平和について」の話を聞いた後,各学級で絵本等を用いて平和について考えたことを交流した。平和のために自分たちにできることは何かなどを考え,その思いを文字にして表すなど,自分たちの身近なところから平和を考える時間を設けた。
来年度の活動計画
4月 ESD年間指導計画の職員への共有
食育の取り組み 学級園づくり
5月 赤米の田植え・全校花田植え
運動会(はやし田・南条おどり披露)
6月 サツマイモ苗植え
7月 新庄夜市(はやし田披露)
9月 パンジーの種まき
10月 吉川戦国まつり(南条踊り披露)
赤米の稲刈り
サツマイモの収穫
11月 赤米販売訪問に向けて事前指導
学習発表会(はやし田・南条踊り披露)
宮島大聖院へ赤米奉納・宣伝・販売
2月 はやし田引き継ぎ式
3月 まとめ
ESD年間指導計画の修正