2023年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困, エコパーク
今年度は新型コロナウイルスが収束に近づき、様々な行事が再開することとなった。「Table For Two」の活動においては、教員のみだけでなく生徒にもランチ販売の対象とし、多くの生徒がTFTの活動に協力できた。また、「服のチカラプロジェクト」においても、ファーストリテイリングの社員の方にお越しいただき、生徒たちは直接講話を聞くことができ、自分たちの取組を始めることができた。活動項目としては昨年度より引き続き実施しているものが多いが、先述した通りより多くの生徒たちが対面で講話を受けたり活動に参加したりできるようになった。今年度の新たな取組として、ESD委員が地域の子ども食堂の方より、運営の実状について話しを聞き、持続可能なまちづくりとフードロスに向けた取り組みとして、食料品や学用品の回収を定期的に行い、それらを寄付するという活動を始めた。
①「Table For Two」については2017年より継続して、本校総合学科の食物系列が集団調理の実習を通してランチ販売を行い一食につき20円を寄付をすることを年間で4回実施した。388食を売り上げ、手数料を差し引いた合計7,760円を寄付することができた。今年は職員だけでなく生徒もこの活動に参加することができ、昨年度よりも多くの生徒の意識を高めることにつながったと思われる。
②「服のチカラプロジェクト」については、2014年度から今年で10年目を迎え、ファーストリテイリング社と協力して9月から10月の2か月間子ども服を回収して、2435枚、段ボール箱20箱分の古着を難民の子ども達に届けることができた。ESD委員というクラス役員を中心に、近くの市立図書館にも協力を依頼し回収箱を設置させていただき、校内だけでなく地域の方々への啓発活動も行えたと思う。
③「使用済みインクカートリッジの里帰りプロジェクト」に今年度も引き続き取り組み、年度末には1箱の送付を予定している。
④「使用済みコンタクトレンズの回収」については、昨年度末に4.87kg(4870個)の空ケースを回収し提供することができた。空ケースを再資源化することで、環境保全につながることや空ケースをリサイクルすることで得た収益金は日本アイバンク協会の寄付に繋がっていることをESD委員会活動として、委員から生徒に呼びかけた。
⑤「こども食堂への食料品・学用品等回収」については、毎月1回輪番制でESD委員会が生徒に呼びかけ、家庭で不要になっている食料品や学用品の回収を行い、地域のこども食堂に寄付をした。また、こども食堂への運営協力もボランティアで行っている。
来年度の活動計画
本校は「わたしたちにもできる、だれもが暮らしやすい地域づくり」を活動テーマとして、ESDをこれからの社会に生きる者に欠かせない考え方と捉え、ESDの実践を通してよいよい社会づくりに貢献しようとする態度と能力の育成を目標としている。現在の活動は委員会や授業を中心としてのものが多いので、日常から持続可能な生活スタイルについて意識しながら主体的に行動できるような活動を取り入れていきたい。