2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, ジェンダー平等, 食育, ジオパーク

今年度の取り組みとしては、コロナ2年目の影響もあり、十分な取り組みができなかったと振り返る。このような中で可能な限り、SDGsの内容を生徒に浸透させたいと考え、各学年にわたり授業や特別活動の中に取り入れた。具体的には①「Table For Two」を継続。②国際理解やつくる責任つかう責任、貧困をなくす取り組みを兼ねた「服のチカラプロジェクト」③エシカルな消費活動についての探究活動。④使用済みインクカートリッジの里帰りプロジェクト。⑤使用済みコンタクトレンズのプラスティック容器などに取り組んだ。

① 「Table For Two」については、2017年から継続して、本校の食物系列が教員に対してランチ販売を行い一食につき20円を寄付することを年間で3回実施した。190食を売り上げ合計3,250円を寄付することができた。昨年度に比べるとかなり減少したが、校内全員が協力できたことで意識を高めることができた。

② 「服のチカラプロジェクト」については、2014年から今年で8年目を迎え、ファーストリテイリング社と協力して9月から10月の2か月間子ども服を回収して、2478枚の古着を難民の子ども達に届けることができた。近くにある市立図書館にも協力を依頼し、回収箱を置かせていただき大変お世話になった。本校には、ESD委員というクラス役員が設置されており、回収の際の回収箱から手作りで作り上げ、毎週1回図書館に回収に行った。さらに、1年生で学年団で服のチカラプロジェクトを通して国際理解を深めるため授業を体育館でおこなった。

③ エシカル消費については、探究活動のテーマとして授業に取り込み、学校の学食や近くのコンビニなどのフードロスについて調査したり、校内でアンケートを行い意識調査をもとに結果をまとめた。さらには、野菜の捨てる部分を用いてレシピを考えて食べ残しを減らすことを考え提案することができた。

④ 使用済みインクカートリッジの里帰りプロジェクトにより回収したインクカートリッジを各販売元の企業に送り返してそのカートリッジをリサイクルするというものである。捨てたらゴミであるが、再利用すれば資源となるわかりやすい教材であると思われる。今年度は、1箱の送付を予定している。

⑤ 使用済みコンタクトレンズの回収をおこなった。使い捨てのコンタクトレンズのプラスティックケースの回収箱を設置してリサイクルする取り組みである。

⑥ ジオパークについて理解を深めるため、大学の教授を招き、2年次生で講演していただいた。瀬戸内海の島のでき方、地質学的なことから特産物や文化の起源を考えるという内容であり、SDGsの13から15あたりに関するものでした。生徒たちも興味深く聞いていました。

⑦ LGBTに関するの講演会を開き、全校生が参加した。LGBTで悩んでいる人は、予想以上にたくさんいること、多様な性のあり方があるということに気づくことができたと考える。また、本稿では女子の制服にオプションではあるが長ズボンを加え、ブレザーとスカートという組み合わせ以外にも選択できるようにしている。

 

 

 

来年度の活動計画

来年度は、状況もよくなることが期待し校外にも働きかけてこれまでやってきたことを拡大していきたいと考える。手を広げることは、負担が大きくなり継続することが難しくなることから、効率よく実施する方法を探究してくことに力を入れたい。総合学科2年次生でプロジェクト活動を行っているが、瀬戸内国際芸術祭が3年ぶりに開催されるため、それに関わりながら地域連携や活性化に向けて活動を進めたいと考えている。伊吹島が市内では対象っとなっており、地元の高校ということで企画・運営が少しでも生徒の力でできないか模索するとともに、高専連携を活用してより良いものにしていきたいと考えている。