2020年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育
今年度の取り組みとしては、コロナ禍の影響もあり、昨年に比べると十分な取り組みができたわけではない。このような中で可能な限り、SDGsの内容を生徒に浸透させたいと考え、各学年にわたり授業や特別活動の中に取り入れた。具体的には①「Table For Two」を継続。②国際理解やつくる責任つかう責任、貧困をなくす取り組みを兼ねた「服のチカラプロジェクト」③エシカルな消費活動についての探究活動。④使用済みインクカートリッジの里帰りプロジェクトなどに取り組んだ。
① 「Table For Two」については、2017年から継続して、本校の食物系列が教員に対してランチ販売を行い一食につき20円を寄付することを年間で3回実施した。235食を売り上げ合計4,150円を寄付することができた。昨年度に比べるとかなり減少したが、校内全員が協力できたことで意識を高めることができた。
② 「服のチカラプロジェクト」については、2014年から今年で7年目を迎え、ファーストリテイリング社と協力して9月から10月の2か月間子ども服を回収して、3668枚の古着を難民の子ども達に届けることができた。近くにある市立図書館にも協力を依頼し、回収箱を置かせていただき大変お世話になった。本校には、ESD委員というクラス役員が設置されており、回収の際の回収箱から手作りで作り上げ、毎週1回図書館に回収に行くようにした。このことで、地域の方からも関心をもっていただき、今年も服のチカラプロジェクトをするかどうかの電話が学校までかかってきたほどであった。さらに、1年から3年まで学年団で服のチカラプロジェクトを通して国際理解を深めるため授業を3回に分けて体育館でおこなった。
③ エシカル消費については、探究活動のテーマとして授業に取り込み、学校の学食や近くのコンビニなどのフードロスについて調査したり、校内でアンケートを行い意識調査をもとに結果をまとめた。さらには、野菜の捨てる部分を用いてレシピを考えて食べ残しを減らすことを考え提案することができた。
④使用済みインクカートリッジの里帰りプロジェクトにより回収したインクカートリッジを各販売元の企業に送り返してそのカートリッジをリサイクルするというものである。捨てたらゴミであるが、再利用すれば資源となるわかりやすい教材であると思われる。
来年度の活動計画
来年度は、状況もよくなることが期待できるため、校外にも働きかけてこれまでやってきたことを拡大していきたいと考える。手を広げることは、負担が大きくなり継続することが難しくなることから、効率よく実施する方法を探究してくことに力をいれたい。総合学科2年次生でプロジェクト活動を行っているが、「身の回りの生活をよりよくするために」というテーマで各自が日ごろから疑問に思っていることや「こうしたらもっとよくなる」、「もっとみんなが過ごしやすくなる」という発想を大切に小さなことから改善してけるようアイディアを出していける展開を目指すつもりである。