所在地 〒458-0812 愛知県名古屋市緑区神の倉4-210
電話番号 052-876-6490
ホームページ https://www.nagoya-c.ed.jp/school/kaminokura-k/
加盟年 2015

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋

本園は「育てよう小さな命、探そう自然の不思議」を活動テーマに取り組んでいる。今年度も「園内の身近な環境に親しみをもつ活動」と「地域の自然環境を取り入れた活動」に取り組み、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、身近な生き物や自然に心を寄せ、大切にしようとする気持ちをもつ幼児を育て、将来のSDGs達成の担い手となっていくことを期待している。

【園内の身近な環境に親しみをもつ活動】

・園内の花壇やプランターにはアリやトンボ、バッタ、チヨウ、ダンゴムシなど様々な生き物がやってくる。6月中旬には名古屋市環境学習センター「エコパルなごや」から環境サポーター2名を招いた「ダンゴムシレース」に取り組んだ。幼児はあらかじめ園内の花壇、プランター、草木の茂みからダンゴムシを見つけて集めておき、当日を迎えた。環境サポーターの先生からダンゴムシの生態や地球環境とのつながりについて説明を受けた後、大きな模造紙に円を描いた「土俵」を用いてダンゴムシレースを体験した。この体験を通してダンゴムシへの興味・関心が高まったとともに、身近な生き物が自分とつながりがあるものとして感じることができた。

・6月下旬から7月にかけて、ビオトープ・ネットワーク中部の副会長さんからヤゴを数匹いただいた。職員室の入り口に水槽を置いてヤゴに興味を持った幼児がいつでも見ることができるようにした。羽化の瞬間は見られなかったが、ヤゴがえさを食べる様子や羽化した後のトンボの抜け殻を見ることを通して、生命の不思議さを感じることができた。

【地域の自然環境を取り入れた活動】

・春は年長児が、手つかずの自然環境が多く残されている近隣の「熊野社」へ出かけ、森を散策してタケノコが生えた様子を見つけたり、急峻な崖をロープをつたって登ったりした。

・地域の方から大きな笹竹を譲っていただき、幼児は自分で作った色とりどりの笹飾りを飾り付けて七夕まつりをした。未就園児遊びの会でも笹を配り、日本の伝統文化に触れる良い機会となった。

・11月には年中児、年少児が近隣の公園に秋の自然を見つけに出かけた。色づいた葉を集めたり、ドングリや松ぼっくりを拾ったりした。園に戻ってからは、集めたドングリを転がしたり、葉を飾り付けたりして触れて遊んだ。年長児は自分たちでサツマイモ掘りをしたときに出てきたイモのつるを使ってリースを作ったりネックレスを作ったりした。自然物の持つ美しさや温かみを感じながら触れて遊ぶ体験ができた。

 

 

来年度の活動計画

名古屋市南東部の丘陵地帯の自然豊かな地域にある本園の特色を生かした活動を継続して行い、今後も身近な生き物や自然を「自分とつながりがあるもの」として感じ取ることができるような環境構成や言葉がけを心掛け、次年度も自然に心を寄せ、大切にしていこうとする気持ちを持つ幼児を育てていきたい。

また、幼児が取り組んでいる活動の意味や学びを保護者や地域の方に伝えていくことで、ともにESD教育について興味を持ち、園と家庭が連携しながら幼児の育ちを支え、将来のSDGs達成の担い手となっていくよう努めていきたい。

過去の活動報告