所在地 | 〒891-7101 鹿児島県大島郡徳之島町亀津784 |
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電話番号 | 0997-82-1850 |
ホームページ | http://www.edu.pref.kagoshima.jp/sh/tokunoshima/ |
加盟年 | 2025 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, ジオパーク
チャレンジ期間に学校経営方針へ位置付けた「総合的な探究の時間等を主としたこれまでの教育活動を深化させるとともに,「持続可能な社会の担い手を育む教育(ESD)」を推進する。」等を教育活動の核とし,ホールスクールアプローチ型の教育活動を,ユネスコスクール・ワーキンググループで検討しながら実践しています。
カリキュラムとして,全教科横断で「ESD」,「SDGs」,「国際デー」,「世界自然遺産」,に関連した授業に取組んでいます。例えば,2学年「文学国語」の中の題材『富岳百景』においては,世界文化遺産である「富士山」の本文中での描かれ方をもとに,世界自然遺産に登録された徳之島の各スポットに焦点を当てた表現活動を,環境保護の視点をもたせながらSDGs14,15と関連させています。また,高大連携事業として,広島修道大学による「徳之島の観光資源についてのESD課題研究」や,慶応義塾大学経済学部生との「島の未来」特別講義などを行った。さらには総合的な探究の時間や各教科においてSDGsの17のゴールや世界の課題についての学習を進め,成果発表やポスター発表,ブログ報告等を通じて,地域や社会に発信しています。
学校が所在する徳之島は,南西諸島の奄美群島の中央にある離島で,令和3年に動植物の多様性が認められ,奄美大島・沖縄島北部及び西表島と共に世界自然遺産に登録された。この環境を生かしたプログラムとして「環境保全学習」,「ソクラテスミーティング」,「知徳フィールドワーク」等多種の取組みを実践しています。
また,奄美群島は本土と行政分離,米軍政府下におかれた過去もあり,「島唄」や「大島紬」などの独自のすばらしい文化を発展させてきた奄美の先人の生き方から,自分の生き方を考える契機とするため12月に人権週間を1週間設定するなど人権に関する学習を行っています。

世界自然遺産地域「剥岳林道」での環境保全学習

日本一大きなドングリが実るオキナワウラジロガシの板根

地元ガイドによりレクチャーを受ける生徒

金見海岸の海洋ゴミを集める生徒

金見海岸で回収した海洋ゴミ

東京日本橋での生徒企画商品販売会『徳之島フェア』ポスター
「異文化学習及び文化の多様性と文化遺産の尊重」に沿った活動として,教頭が徳之島でかつて生産が盛んだった大島紬の90年前の柄を復刻し,文化的アイデンティティの継承を行なった。また,島外の方々との交流や評価を得る目的で,同柄の商品や生徒の企画商品を東京日本橋で「生徒企画商品販売会『徳之島フェア』」を設けることができた。また,昨年に引き続き「奄美・屋久島自然体験型交流学習(鹿児島県主催)」や「NY海外語学留学事業(徳之島町主催)」に参加した生徒等の体験報告会を実施した。
来年度の活動計画
来年度も,「異文化学習及び文化の多様性と文化遺産の尊重」に沿い,地域資源の可能性を学ぶ機会として、東京日本橋で「生徒企画商品販売会『徳之島フェア』」を実施する計画です。
また,徳之島に一つしなかい公立高校の生徒が抱える課題である「同年代の生徒との交流による多様な視野の獲得」を目的として,国内外の加盟校との交流機会を設けるため,例えば世界遺産地域校とのネットワークづくりなど,オンラインや直接での交流実施を検討しています。