• みえだいがくみえきょういくがくぶふぞくちゅうがっこう
  • 三重大学教育学部附属中学校

  • Junior High School Attached to Faculty of Education, Mie University
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 食育, 貧困, その他の関連分野

所在地 〒514-0062 三重県津市観音寺町471
電話番号 059-226-5281
ホームページ https://www.fuzoku.edu.mie-u.ac.jp/chu/
加盟年 2012

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 健康, 食育, その他の関連分野

生徒会活動

生徒会執行部の取組

本校では、生徒会執行部が中心となり飲料水の自動販売機の設置をした。夏場の水分確保、熱中症対策、災害時の水の確保の目的で設置したが、売り上げの一部を寄付できないかとの話が生徒たちの中から上がり、ウォーターエイドの自販機を設置することになった。学内での利用の仕方を生徒たちで決めたのち、運用・販売を開始した。校内では、飲み終えた後の缶、ペットボトル、ペットボトルキャップの回収も行っている。缶とペットボトルはリサイクルへと出す予定である。また、ペットボトルのキャップはワクチンへと変え、寄付へとつなげていく。

 

外部連携活動部の取組

生徒会組織の一つとして「外聞連携活動部」がある。これまで「国際福祉活動部」としていたが、学校外部と広くつながっていこうという考えのもと、「外部連携活動部」と名を改め、今年度よりスタートした。「外部連携活動部」は、「ユネスコスクール校としての活動実践」「ボランティア活動などの社会参加」「各活動の拡大・充実」が掲げられている。それに伴い、今年度は「ペットボトルキャップの回収」「書き損じはがきの回収」「コンタクトレンズケースの回収」「折り鶴イベントへの参加」などの活動を行った。教師からどのような活動があるのか紹介したり、自分たちで調べたりして、どのような活動を行うかを決定していった。生徒たちは、自分たちで計画を立て、何のために回収をするのか、回収されたものがどうなるのかなどを、ポスターやプリントを使って周知したり、給食時に放送を使って呼びかけたりするなどして精力的に活動した。どの活動に対しても、多くの生徒、保護者が協力をしてくれ、たくさん集めることができた。「ペットボトルキャップの回収」「書き損じはがきの回収」「コンタクトレンズケースの回収」については、回収したものを回収してくれる団体へと受け渡しを行った。また、「折り鶴イベント」については、たくさんの生徒が折ってくれた鶴を使って、今後「折り鶴アート」を作成する予定である。

各教科の授業

英語科での国際交流

 本校が三重大学の附属学校であることを生かし、三重大学の留学生と複数回の交流を行った。1回目は「お互いのことや、互いの国」について英語で交流をした。留学生一人に対して、本校生徒は複数での交流となったが、これまで学んだ英語を使い、互いのことや互いの国のことについて理解を深めることができた。また、2回目は「平和」について英語で語り合った。留学生の中には、「自国は今も、戦争の爪痕が残っている」と話してくれた学生もおり、生徒たちも日本との環境や状況の違いに驚いているようだった。このように交流することで、「平和」についても生徒一人ひとりが考えることができたようである。

総合的な学習の時間

本校は2017年度より、「社会の変化に対応できる生徒の育成」をテーマとして研究活動に取り組んでいる。2024年度においても継続して活動を行ってきた。「総合的な学習の時間」の探究的な学習や活動では、自身の興味・関心、地域にある諸課題、社会にある問題、世界的な問題に目を向けてテーマ設定を行い、生徒それぞれが研究を進めてきた。その中には、「生物多様性」「海洋」「減災・防災」「気候変動」「エネルギー」「環境」「食」ど、SDGsの目標達成につながる研究を進めている生徒もいた。これらの探究活動は「総合的な学習の時間」のカリキュラムとして進めており、学校全体の取組として行っている。

 1年生では、探究を行っていく土台作りとなるの学習を行っている。仲間づくりから始まり、協働して問題を解決していくにはどうしたらいいのか、どのように問いを立てればいいのか、立てた問いをどうやって解決していけばいいのかなど、実際に体験、経験しながら学んでいった。教員によるラボを行ったり、校外学習で実際に外に出てインタビューをしたりするなど。探究に向けての準備を着々と進めてきている。

  

 2年生では、実際に問いを立てて探究を進め3年生では、より視野を広げて自身や他者のウェルビーイングにも目を向けて問いを立て研究してきた。2,3年生では、興味や関心のあること、地域にある諸課題、社会にある問題、世界的な問題に目を向けて、自身のテーマを設定し問いを立てて探究を行った。問いの中にはSDGsに関わる内容も含まれており、解決や解消にまではいかずとも、より詳しく知ったり、より深く考えたりすることができたと思われる。また、2年生では「ウェルビーイング」や「平和」につなげる学習として、校外学習に出かける。そして、学んだことを3年生での探究や修学旅行へとつなげていく。今年度の3年生の修学旅行では、「平和」についてさらに考えを深めるため広島へ。平和講話を聞いたり、碑めぐり、平和集会を行ったりし、「平和」への思いを新たにすることができた。(来年度の修学旅行は、沖縄に行く予定)

  

来年度の活動計画

2025年度も、「総合的な学習の時間」における探究は継続して行っていく。2024年度の探究はSDGsにつながる活動を行う生徒もいたが、来年度はさらにSDGsに目を向ける生徒が増えるようにしていく。また、「ウェルビーイング」の意識もさらに高め、より多くの人のための探究となるように授業を進めていく予定である。

また、生徒会活動やその組織の一つである外部連携活動部の取組も継続的に行っていきたい。活動自体は生徒の自主性に委ねているため、活動の内容については未確定であるが、ユネスコスクールが重点的に取り組むとしている「1.地球市民および平和と非暴力の文化」「2.持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」「3.異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」も再確認し、活動を行っていく予定である。

過去の活動報告