• じょうほくさいたまちゅうがく・こうとうがっこう
  • 城北埼玉中学・高等学校

  • Johokusaitama Junior & Senior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

所在地 〒350-0014 埼玉県川越市古市場585-1
電話番号 049-235-3222
ホームページ https://www.johokusaitama.ac.jp/
加盟年 2025

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, ジオパーク

本校は、「人間性の育成」という教育目標を掲げている。安心安全な学習環境を整えることを心掛け、そして主体的に学ぶ楽しさを知って、いつまでも学び続ける人間となるように日々の教育活動を展開した。また、社会との接点となるプログラムや自分の思いを表現するアウトプットの機会を増やすべく、学校全体で取り組んでいる。

「地球市民および平和と非暴力の文化」に関連して

中学2年の林間学校では、尾瀬自然体験を実施。湿原の生態系、池や沼の神秘さや可憐さを体感するとともに、気候変動やゴミ問題に直面する希少な環境をどのように保護していくべきかを考えた。人類の共有財産である自然環境保護への意識が高まった。

中学2年の校外学習では、埼玉県平和資料館での平和学習を実施。防空壕を体感するとともに、太平洋戦争当時の状況や実際の生活に触れ、戦争の悲惨さや平和の大切さを深く理解し、平和を守るために出来ることを考える機会となった。

高校2年の分散型探究修学旅行では、事前学習でジャパンプラットフォームの緊急人道支援活動などの講演を聞いて、地域の人々の立場に立って共創の学びを進める準備。本行程では北海道・東北・関西・九州のそれぞれの地域コーディネーターや大学生とともに地域の問題やこれからのまちづくりについて学び、自分たちの住む地域と比較しながら見有の街づくりを考察した。持続可能なまちづくりに自分たちの世代がどのように関わっていくか、自分たちに何ができるかを自分事として考える機会となった。

②「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」に関連して

持続可能なライフスタイルと食に関する問題は切っても切り離せない関係である。中学1年では総合の時間に、食糧自給率について考える時間を持ち、安全安心な食について考える機会を持った。高1ではアクアポニックスを取り組んでいる企業の見学に行き、農地がなくとも野菜とタンパク源を確保する方法について学び、食糧安全保障の在り方について考察した。高2では完全循環型有機農法の農家を訪問し、地産地消や小さな循環の大切さを感じ、ローカリゼーションについて再考する機会を持てた。

日本最古のゆずである桂木ゆずの存続を願って、遊休農地を手入れして柚子胡椒を制作、販売する6次産業化の学びに取り組んでいる。自分たちの活動をきっかけに、桂木ゆずの認知度が高まり、6次産業化の可能性を広げることで農家の収入が上がる方法を模索、地元の若者の就農の機運を高めるところまでつなげたいというプロジェクトである。

③「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」に関連して

福島県立湖南高校と年3回(5月の田植え・10月の稲刈り・2月の雪灯篭祭りの実施)の交流と、その事前学習としてオンライン交流を複数回実施している。異なる地域で生活する同世代との対話は、自分たちの常識を覆し、当たり前という概念を深く考えるきっかけを与えあうとともに、お互いの足りない部分を補完しあうような遠方の友人ができるという貴重な機会を得た。また、大内宿の文化継承の学び、会津若松の旧市街と会津藩の歴史検証、会津坂下のジオパーク体験(発掘や地層見学)などを体験した。異文化への敬意を持つとともに、地元川越の文化について見つめなおすきっかけとなる良い学びが進められている。お互いに城下町という特性から、藍染や織物などの文化継承の課題もあり、今後も取り組む意義のあるプログラムである。

来年度の活動計画

人として大切なことは何か、何のために学ぶのか、民主主義とは何か、人権とは何かということを日々の学校生活で追求していく中で、具体的な取り組み
として以下の3点を挙げる。

1.2025年度には、人間性の育成を進める上で、あらためてユネスコスクール学びの4本柱を本校の教育目標と照らし合わせたい。そして2030年に向けての折り返し地点を新たなスタートとして5年間取り組んでいく求心力としたい。

2.スタディーツアーやラーニングジャーニーによる越境による内面の変容、共創社会を目指す意識を育みたい。

3.川越という風土を生かし、生産ー消費ー分解のサイクルを回すために何が必要であるかを考えるきっかけとなるような農業体験ができる多くを多く設けていきたい。

上記目標を達成する大前提として、安心安全な学習環境を整備することに学校全体で留意して取り組んでいきたい。

過去の活動報告