2023年度活動報告
本年度の活動内容
環境
単元名 第5学年「ふるさとびわ湖」
1 学習のねらい
本校での目標(育てたい力)
探究的な見方・考え方を働かせ、地域の人、もの、ことに関わる総合的な学習を通して、目的や根拠を明らかにしながら課題を解決し、自己の生き方を考えることができるようにするための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 地域の人、もの、ことに関わる探究的な学習の過程において、課題の解決に必要な知識及び技能を身に付けるとともに、地域の特徴やよさに気付き、それらが人々の努力や工夫によって支えられていることに気付く。
(2) 地域の人、もの、ことの中から問いを見出し、その解決に向けて仮説を立てたり、調べて得た情報を基に考えたりする力を身に付けるとともに、考えたことを、根拠を明らかにしてまとめ・表現する力を身に付ける。
(3) 地域の人、もの、ことについての探究的な学習に主体的・協働的に取り組むとともに、互いのよさを生かしながら自ら進んで地域社会に関わろうとする態度を育てる。
2 本単元で大切にしたいこと
①しっかりとしたねらいをもつ
・自分たち一人一人の活動がこれからのびわ湖につながることを見通して学習する。
・他教科と関連させて学習を進めていく。また、既存の知識や調べた情報を比較し、分析することで課題解決を図る。
・ふるさとを大切にしたいという郷土愛の学習につなげる。
②協働的に取り組む学習活動(活動の魅力)
・ゲストティーチャーから琵琶湖の環境についての話を聞いたり、美しい琵琶湖を守っていきたいという願いを聞いたりすることで、主体的に活動していこうという気持ちを高める。
③主体的・対話的で深い学びにつながる教師の手立て
・自分達が調べた情報や、他教科での既習内容などを関連付け、総合的に考えて課題解決に向かう仕組みをつくる。
・目的意識や相手意識をもたせたり、情報を多面的に捉えたりできるようにイメージマップなどのシンキングツールを活用する。
3 評価の実際と考察
①課題の設定
城北小学校は学区に彦根港があり、低学年から琵琶湖と親しむ学習を進めてきており、児童にとって琵琶湖はとても身近な存在である。単元の導入として、琵琶湖にどんなイメージをもっているか一人一人が考えた。また、彦根旧港湾でワタカを放流するという体験をし、「ワタカを放流したことでどんな琵琶湖になってほしいのか」と児童に問いかけることで、琵琶湖とじっくり向き合うことができた。
②情報の収集
ワタカの放流体験によって、琵琶湖への関心が高まってきたと時期に、琵琶湖や自然環境に詳しいゲストティーチャーをお招きし、「生きている琵琶湖」というテーマで話をしていただいた。出前授業を通して、多くの児童が琵琶湖と自分たちの生活が強く結びついていると実感することができた。フローティングスクールでは、琵琶湖環境学習など琵琶湖と直に触れ合うことで、琵琶湖への愛着を深めることができた。また、身近にある琵琶湖について知らないことが多くあることに気付き、琵琶湖に対する理解をさらに深めることができた。
③整理・分析
出前授業やフローティングスクール、調べ学習を通して、「学んだこと」「新たに出てきた疑問」「考えたこと」という観点で付箋を用いて整理・分析をした。調べ学習が不十分だった児童や、自分の考えがまとまらない児童も、友達との交流を通して内容や考えが整理でき、理解を深めることができた。そこから琵琶湖の環境を守るために「今、自分たちにできること」という視点で考えを深めることで、琵琶湖について自分事として考えることができた。
④まとめ・発表
本単元のまとめとして、オクリンクでスライドを作成した。作成自体は個人で行ったが、見出しのヒントや、聞き手に伝わりやすいような工夫のアドバイスなど、自由に交流しながら協働的に進めることができた。自分たちが学び、考えたことを学級の友達に発信することによって、自分たちのふるさとである琵琶湖を自分たちで守っていこうという思いをさらに膨らませることができた。
来年度の活動計画
単元名 第6学年「ふるさと城北・彦根のすばらしさ」
1学期 地域ガイドになろう
・ふるさとのよさを見つめ、さらに詳しくガイドするために調べ学習をする課題を見付ける。
・全校のみんなに分かりやすいよう、表現を工夫してまとめ、地域ガイドを行う。
2学期 ふるさとCMプランナーになろう
・ふるさと城北に関わる文化財や自然、特産物、人柄などから調べる課題を見付ける。
・表現を工夫して、ふるさと城北をアピールするCMを作り、自分の考えを加えて発表する。
3学期 まちづくりプランナーになろう
・誰もが住みやすいまちづくりについて考えをもち、調べる課題を見付ける。
・まちづくりについて調べたことや自分の考えを分かりやすくプレゼンテーションする。