- じっせんじょしがくえんちゅうがっこうこうとうがっこう
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実践女子学園中学校高等学校
- Jissen Joshi Gakuen Junior & Senior High School
- 種別中等教育学校または中高一貫校等 地区関東地区
- 主な活動分野生物多様性, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
所在地 | 〒150-0011 渋谷区東1-1-11 |
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電話番号 | 03-3409-1771 |
ホームページ | https://hs.jissen.ac.jp/ |
加盟年 | 2022 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野
本校は実践という名前の通り、「実践を尚ぶこと」を学校理念とする。本校でのESDは、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、生徒たちが世界の諸問題を実際に解決する「実践力」を養うことを目標としている。そのために、8教科28名の教員が所属するESD推進部が中心となり本校でのESDを展開している。
1.未来デザイン
中学1年から高校2年までの総合的な学習・探究の時間を「未来デザイン」として、一貫したESDを行った。以下がカリキュラムの概要である。
中1:学び方の入門(ICT機器の利用法、リサーチ・発表手法の理解)
中2:環境・社会/経済・国際/異文化理解の各分野の学習
中3:社会の問題を知り、思考力を発達させる7つの講座
高1:身近な社会の問題を解決する取り組みについての発表。平和学習。修学旅行先(シンガポール・ニュージーランド)の人々が解決している問題についての発表。修学旅行実施。
高2:修学旅行事後学習として、修学旅行で学んだことをまとめて発表。
2.夏休みのワークショップ「スコレー」
実践女子大学山崎教授の協力のもと、有志生徒を対象に「食」の問題についてワークショップを行った。生徒は、山崎教授より食の問題についての概論講義を受けた後、食に関する身近な課題についてグループでリサーチ及びプレゼンテーションを行った。
3.ユネスコ委員会
本校のユネスコ委員会は中3から高2の有志生徒により構成されている。週に1回のミーティングを行い、「世界環境デー」「国際ガールズデー」にちなんだイベントの企画・運営を行った。また、文房具を回収して「NPO法人グッドライフ」に寄付するというボランティア活動も行った。さらに、ファーストリテイリング主催の、「”届けよう服のチカラ”プロジェクト」に参加した。
4. 2つの国際デーイベント実施
今年度は「世界環境デー」及び「世界食料デー」に関するイベントを実施した。世界環境デーについては、「実践環境ウィーク」を設定し、期間中にユネスコ委員を中心に様々なイベントを行った。ポスター・ウェブサイト・CM・ニュースレター・エコツリーを作成し、オンライン全校朝礼、実践環境会議を実施した。実践環境会議では、本校の中学生・高校生全校生徒をオンラインで接続し、環境問題やプラスチック問題について考えた。また池上彰氏に環境問題について前に事前インタビューを行い、その様子を環境会議で共有した。
「世界食料デー」については、実践食料ウィークを設定し、その期間中に本校のグローバル研究部とユネスコ委員会が協力して「フードドライブ」を実施した。高1学年では、セカンドハーベストジャパンの講師によりフードバンクの活動紹介を行なった。また、ポスター、CM、ニュースレターを作成してフードドライブの実施を告知し、オンライン全校朝礼を実施した。オンライン全校朝礼では、ユネスコ委員がプレゼンテーションを行い、身近な食の問題についての啓発活動及び、フードドライブへの協力依頼を行なった。全校生徒より段ボール2箱分の食料が集まり、セカンドハーベストジャパンに寄贈した。
5.”届けよう服のチカラ”プロジェクト参加
ファーストリテイリング主催の”届けよう服のチカラ”プロジェクトに参加した。ユネスコ委員が中心となり、ポスターやオンライン朝礼で学内に協力を依頼した。また、ホームページを通じて、保護者や受験生にも協力を依頼した。また、隣接する常盤松小学校にユネスコ委員が赴き、小学生にプレゼンテーションを行って協力を依頼した。
6.模擬国連
本校のグローバル研究会の生徒たちが模擬国連活動に参加している。今年度は主に、第8回全国高校教育模擬国連大会、イェール大学模擬国連大会(ソウル)などに参加した。また本校の代表生徒2名が2024年4月にニューヨークで行われたGlobal Classroom International High School Model United Nationsに日本代表生徒として派遣された。
7. 学外イベント
4名の有志生徒が、「女性首長によるびじょんネットワーク」に参加した。参加生徒は、日本では意思決定の場面に女性の存在が少ないことを知り、女性の政治参画が必要であることを学んだ。
8. 異文化理解ワークショップ
中学3年の全生徒が、小グループに分かれ、外国人留学生50名と渋谷の抱える問題についてリサーチを行い、プレゼンテーションした。
9. アデレード短期留学
高1・2の生徒9名が三ヶ月間オーストラリア、アデレードの現地校に留学した。
10. 海外研修
中3の23名の生徒オーストラリアブリスベン研修に参加。高1・2の19名がオーストラリアモートンベイ研修に参加。高3の1名がマレーシアUTAR研修に参加。高1の3名がイギリスUCLジャパンユースチャレンジに参加。
10. 教員派遣
日本教職員韓国招へい研修プログラムに教員1名が参加した。また、ニュージーランド政府による視察研修に教員1名が参加した。さらに、日韓・韓日未来パートナーシップ基金の日本教師韓国派遣プログラムに教員1名が参加した。タイ政府日本教職員招へいプログラムにも教員1名が参加した。
11. 海外生徒受け入れ
オーストラリアブライビーアイランドステートハイスクールの生徒28名、教員4名の訪問団を受け入れた。
12. その他のボランティア活動
・ペットボトルキャップ及びコンタクトレンズケースの回収。
・地域清掃活動に参加。
・世界寺子屋運動に参加。
来年度の活動計画
1. 未来デザインのカリキュラムを、3つの点から深化、改善させる。
① 授業評価の改善を行う:高1及び高2で観点別の評価基準を作成する。
② 高1の修学旅行事前学習の改善:2024年度の修学旅行の反省を踏まえて、修学旅行の事前学習プログラムを深化させる。
③ 修学旅行の目的地の一つを台湾から韓国に変更する。そのため、韓国修学旅行に向けた新たな事前学習プログラムを構築する。
2. 生徒主導の「国際デー」イベント運営
新年度は、ユネスコ委員を中心に「世界環境デー」「国際ガールズデー」を記念したイベントを行う。
3. 海外研修・修学旅行
沖縄・韓国・シンガポール修学旅行、アデレード短期留学、オーストラリア海外研修、ニュージーランド海外研修(ニュージーランドのユネスコスクールであるAuckland Girls’ Grammar Schoolにて研修実施)、エストニア海外研修、マレーシア海外研修を実施する。
4. 夏休みのワークショップを外部団体や併設大学と連携して企画する。今年度は「ジェンダー」をテーマにワークショップを行う予定である。
5. 企業とのコラボレーション
ファーストリテイリングによる「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に参加する。