2023年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 環境, 文化多様性, 国際理解, 福祉, その他の関連分野
本校は、今年度、学校教育目標「心身ともに健康で、意欲的に活動する子供の育成」を掲げ、ESD教育をその具現化の一つとして捉えた。ESD教育では、人格の発達や自立心、判断力、責任感等の人間性を育むとともに、他人・社会・自然環境との関係を認識し、「関わり」「つながり」を尊重できる子供の育成を目指した。
1 生活科や総合的な学習の時間を中心としたESDに関わる学習
年間を通してSDGs-ESDを意識した授業構想を立て、実践した。
〇1年生「わたしのあさがお」
一人一鉢のあさがおを育てた。愛情と手間をかければ大きく育つということを体感することができた。
〇2年生「野さいをそだてよう」
地域の方の協力を得て、電気柵を設置した学校農園で野菜を育てた。電気柵の効果により、猿の被害を受けることなく、十分に野菜を収穫することができ、収穫の喜びを味わうことができた。
〇3年生「ぼく・わたしは 天湖森観光大使」
地域の森林公園「天湖森」の魅力を発信する予定だったが、クマ出没の影響で、2学期は天湖森に足を運ぶことができなくなった。そのため、地域の野生動物について、現状等を調べる中で共生の在り方について考えることができた。
〇4・5年生「共に生きる~だれもが幸せに生きる未来へ~」
地域の老人福祉施設で交流を行った。コミュニケーションの難しさを感じながらも、「どうしたらお年寄りが楽しんでくれるか」という視点で活動内容を考えるようになった。
〇6年生「共に生きる ~国際交流withマレーシア~」
1学期に2回、2学期に2回、3学期に1回、マレーシアSKSM校との交流を行った。交流を通して、一人一人の「共に生きる」観が明確になった。また、話合いを継続することで、友達との価値観の違いも感じることができた。
2 児童のボランティア精神を養う取組
〇小中合同ボランティア(楡原駅清掃・プール清掃)
誰かのために自分でできることを考え、進んで取り組むことのよさを感じる活動として、本校併設の楡原中学校と合同でボランティア活動を行った。
3 ESD公開授業の実施
〇6年生の総合的な学習の時間の授業公開
〇富山国際大学子ども育成学部教授 松山友之先生の講演
「SDGs・ESDの学びで拓く子供たちの未来」のテーマのもと、これからの時代のSDGsの課題と学校の学び等について講演していただいた。
来年度の活動計画
令和6年度は、以下のことを実施予定である。
〇生活科・総合的な学習の時間と各教科・各教育活動とリンクした学習
・次年度、さらに児童数が減り、複式学級も2学級に増えるため、総合的な学習の時間は、3・4年合同(18名)、5・6年合同(10名)で行う。
・3年から6年までの間に、いろいろな分野の学習に取り組むことができるよう、単元内容については、子供の興味・関心を大切にしながら、見通しをもって決定していく。
〇ESD公開研修会
〇ESDに関わる教育活動
特に、縦割り活動において、ESDで育てたい7つの能力・態度を育成していく。