2023年度活動報告
本年度の活動内容
海洋, 環境, 福祉, 健康
本校は、「よりよい未来を創っていくために、学びを考え行動する子」をテーマとし本年度も「探究する子~学びの視点で授業をつくる~」の育成を目指している。
ユネスコスクールが重点的に取り組む分野「持続可能な開発およびライフスタイル」について、本校のけやき学習(生活科・総合的な学習の時間)でのESDの視点を取り入れながら、各学級で子供の思いによる単元を構成し、本校のテーマを目指し子供主体に展開する学習をおこなっている。このけやき学習を中心に、他の教科やその他の活動においても、ESDの実践を通して課題を見つけ、追究する力、よりよく表現する力、関わり合う育成を目標としている。
①地域と関わる活動『5-1村からLet’s go!-since 2012-』(5年1組)
10年前、本校には、『5-1村』があったことからその当時の人の思いや願いを引き継いで、5-1村を復活させることに取り組んだ。CSDの先生の力を借りて、当時のベンチ制作にかかわった建設業さんにたどり着き、アドバイスをいただいた。花壇や池づくり樹木の表示、雑草等協力しながら5-1村が復活した。たくさんの方々の協力を得て創り上げたこの場所は十年後もその先の未来も、みんなに愛される憩いの場としてあり続けるために今後も皆で大切に活用できればと思う。
②地域と関わる活動「岩北リサーチ」(3年1組)
社会科で岩松地区のことを調べるうちに、「岩北地区の自慢を見つけて、みんなに教えてあげたい」という思いをもった。学区を探検する中で、うるい川や富士早川という川を引いていることに気付いた。「どうしてわざわざ別の皮を引いているのか?」、「川の途中にある水門はなんのためにあるのか?」などと、たくさんの疑問が生まれ、調べ学習などを通して解決を目指している。今後は、川と自分たちの暮らしとつながりを考える中で、先人たちの努力や工夫に気付き、岩北地区により一層の愛着がもてるようになっていきたいと思う。
来年度の活動計画
来年どのESD実践として、以下の追究の筋道を立てている。
①本校のESDテーマは「よりよい未来を創っていくために、学びを考え行動する子」
②各学年の「年間学習計画」を参考に、子供が興味関心を持ったことから学級のテーマを設定する。
③ESDカレンダーを作成し、年間の見通しを立てたり見直しをしたりして追究活動をおこなっていく。
④必要に応じて個、グループのテーマで学びを追究していく。
この流れにより、学級体制としてESDの活動実践に取り組んでいる。
学年ごとの大テーマを廃止したことでけやき学習(生活科・総合的な学習の時間)の学級のテーマが決めやすく、探究の活動が広がり、子供たちは意欲的にけやき学習に取り組んでいる子が多い。来年度も学校体制でESDの活動に取り組んでいく予定である。