• がっこうほうじんしまだがくえん いいづかこうとうがっこう
  • 学校法人嶋田学園 飯塚高等学校

  • Iizuka High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

所在地 〒820-0003 福岡県飯塚市立岩1224
電話番号 094-822-6571
ホームページ
加盟年 2022

2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、年間指導方針においてESDへの取り組みを明記した上で、ユネスコスクールの重視する3つの分野に沿った形で教育活動を展開してきた。

1.「地球市民教育、平和と非暴力の文化」に関する活動
全校的にSDGsについての啓発に努めるとともに、地球市民としての自覚を持った人権教育を推進している。SDGsのジェンダー平等や平和と公正の関係についての意識から、SDGsに対する理解をさらに深め、生徒が自ら考え行動するきっかけを提供するため、12月に国連大学上席副学長を招き、日本が直面する少子高齢化やジェンダー格差についての講演を行っていただいた。また生徒たちが自ら取り組んだ研究や活動についても発表を行い、多様な視点からSDGsに関する考察を行った。

2.「持続可能な開発と持続可能な文化スタイル」に関する活動
「現代社会」、「産業社会と人間」、「総合的探究」の時間において、SDGsについての基礎知識を学習し、さまざまな教育活動にそれが反映されている。「産業社会と人間」では、講師を招き東北大震災をテーマに防災についても学習を行った。東京での修学旅行においても、SDGsなどに関連する社会課題のテーマ別の研修を行った。
学校全体では、地元の歴史文化を担う商店街との連携協定を生かし、様々な活動を行った。例えば商店街全体を会場とした学園祭は、昨年度に引き続き、商店街の経済効果への貢献(集客、宣伝等)、環境への貢献(空き店舗の再活用、古紙を利用した手作りバッグの使用、廃棄予定の規格外野菜や果物を利用した商品の販売等)、防災やパートナーシップ、福祉に対する意識向上(大学や企業、高齢者を含めた地域の人々とのネットワークの強化)、飯塚警察署とともに交通安全の呼びかけなど、様々な側面からESDにつながる活動となった。
生徒会活動では、ジュニア・アチーブメントとSAPジャパンでSocial i campという活動を継続して行ったことで、フードロス問題に対する意識を高めるとともに、その解決に向けて調査を重ねた。その活動を知ってもらい、福岡学生献血推進協議会から依頼を受け、8月に行われたイベントにて出店を行った。また、小学生を対象にした料理教室を開催し、廃棄トマトを活用したトマトスープを作成した。さらに、昨年出店した飯塚商店街で行われた夜市では廃棄アスパラガスを利用した冷製スープの販売を行った。昨年の夏に出店したハスクティーで学んだことを生かし活動することができた。その他にもペットボトルキャップの回収、ラブアース・クリーンアップの実施、地域の清掃・草刈りボランティア参加など環境保全につながる取り組みを行った。

3.「異文化学習、文化多様性及び文化遺産の理解・尊重」
本校では中国、韓国、ニュージーランド、カナダ、タイ等から留学生の受け入れを行い、生徒たちと多くの交流を行っている。海外姉妹校とは約2週間に一度のペースでオンライン交流をしているほか、日本人生徒を派遣し、帰国後に留学体験や成果を全校集会で発表するなどして異文化理解を深めた。体育祭ではニュージーランドの姉妹校のハカ部が本校を訪問し、互いにハカを披露し合うなど、従来の活動に新たな視点を取り入れながら文化交流を強化した。
生徒会活動では飯塚山笠や地域の獅子舞への参加を通じて、地域文化財への理解と保全・継承への意識を高めた。さらに、飯塚国際車いすテニス大会のボランティア活動に健康スポーツコースの生徒およびテニス部員が参加することで日本人選手だけでなく、海外選手のサポートや交流を行った。

来年度の活動計画

次年度の活動に関しては、これまで数年間のユネスコスクールとしての諸活動の蓄積を活かし、地域や社会のプレーヤーとして役割を果たせるような活動・生徒の育成につながるものを強化する。
ジェンダー平等および人権に関する講演、地域商店街での活動、国際交流など定例で行われている学習活動に関しては、地域に向けての発信やそれに基づく交流の機会を増やすことを目指す。
「街なか学園祭」や国際交流については、生徒の課題発見とその解決に資する行事にさらに成長させるとともに、生徒主体の企画や生徒の役割を広げることで、社会課題解決に向けて主体的に実践する能力を高めることを目指す。

過去の活動報告