所在地 | 〒939-8081 富山県富山市堀川小泉町1-13-10 |
---|---|
電話番号 | 076-424-1911 |
ホームページ | http://swa.toyama-city-ed.jp/weblog/index.php?id=toyama021 |
加盟年 | 2012 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, その他の関連分野
本校は、「自主創造―くらしをみつめ 追究する子ども―」を教育目標に掲げている。「追究」とは、生きることそのものであり「自然・文化(社会)・ひと・もの・出来事にこころをつなぎ、いのちとことわりを感受し、これを吟味し続けること」と考えている。この考えは、SDGs、ESDの考え方「持続可能な社会の実現を目指し、子ども一人ひとりが世界の人々や将来の世代、また、環境との関係性の中に生きていることを認識し、よりよい社会づくりに参画するための力を育む教育を展開する」と目指す方向は同じであると考えている。そのため、子どもが一日のくらしを送る中で、各種教育活動(朝活動、くらしの時間、授業、自主活動、地域活動)を通して、社会的資質や行動力を高めていくことを目標とした。
具体的には、①環境に関わる活動、②社会参画の基礎を養う教育、③地域とのつながりに関わる活動を行った。
①環境に関わる活動(朝活動、自主活動等)
毎日の「朝活動」では、身の回りの環境に心をはたらかせ、自らの手で環境を整えている。働くことにやりがいを見付け、ねばり強く取り組むとともに、その取組に自分なりの意味を見付け、問題解決を図りながら取り組む子どもの姿を願っている。
「自主活動」では、今の自分のくらしをみつめ、豊かにしようとしていく中で、自分の課題に向かって意欲的に取り組む子どもの姿を期待している。
②社会参画の基礎を担う教育(授業)
各学年における各教科等の学習を基に発展的に取り組んでいる。一例として今年度、6年生では、総合的な学習の時間「平和のとりでを築く―戦後を語り継ぐ人―」の学習に取り組んだ。
地域にある通所介護施設を訪問した1学期の学習を振り返る中で、子どもたちは、戦争の話題になると涙を流した戦争体験者である利用者の姿を思い起こした。「戦争を起こしてはいけない」「どんな辛いことがあったのだろうか」と、戦争の悲惨さを一人ひとりが感じたことからこの学習は始まった。自分が気になることを調べていく中で、戦争体験者が高齢化していく事実を知った。また、戦争体験が風化される懸念を感じ、平和に対する危惧を抱いていくのである。そして、平和な社会を望むものの「戦争を体験していないから分からないことが多い」「語り継ぐことは難しいのではないか」と、考えていく中で、解決したいものの自分に何ができるのかを問うことが続いていった。しかし、悲惨な記憶を思い出したくない戦争体験者であっても後世のために語り始めていることや、戦争未体験である自分たちと同年代の語り部が増えていることを知り、「どうして体験していないのに語り継いでいるのかな」「語り継ぐことは嫌なことを思い出してしまうから、辛いのではないだろうか」など、改めて語り継いでいくことの意味について考えてく子どもたちであった。さらに、戦争を語り継いでいる方々や戦争体験者との意見交流会を重ねていくことで、「戦争を体験していないけれど、お話を聞いて感じたことを身近な人に語り継いで、平和な世界をつくりたい」「戦争を体験して悲しんでいる人がいることを忘れたくない」など、自分の生き方について自己決定したり、自分の描く未来に向かい、平和を希求して自らのくらしをよりよく歩んだりしていく意識が高まった。
③地域とのつながりに関わる活動(地域活動)
年に2回行われている地域教育推進協議会を中心にして、地域と手を取り合い学校教育の充実を図っている。具体的な活動として、夏休みの中の各町内で近隣ファミリー活動や地域教育懇談会がある。また、PTA主催の堀小ふれあいフェスティバルや地域の行事であるふるさとづくり文化展と連携して、地域と交流する機会を設けたり、地域の人材を生かした学習を展開したりしている。さらには、富山ユネスコ協会主催の事業に参加することで、子どもたちの地域の一員としての意欲を高めるとともに活動への理解を深めている。
来年度の活動計画
来年度の活動計画
次年度も、継続して本校「自主創造-くらしをみつめ、追究する子ども-」の教育目標の下、日々の教育活動(朝活動、くらしの時間、授業、自主活動)を大切に進めていくことが、SDGやESDの目指す「持続可能な社会の実現を目指し、子ども一人ひとりが世界の人々や将来の世代、また環境との関連性の中に生きていることを認識し、よりよい社会づくりに参画するための力を育む教育を展開する」の具体化になると考え、進めていく方針である。