所在地 | 〒734-0022 広島県広島市南区東雲3丁目1−33 |
---|---|
電話番号 | 082-890-5111 |
ホームページ | https://www.hiroshima-u.ac.jp/fu_shino |
加盟年 | 2015 |
2024年度活動報告
平和, 人権
本校は、「共生社会に生きる主体として自立的・協働的に学び育つ児童の育成」を学校教育目標として、ESDの実践を通してたくましい体力、創造的な思考力・判断力・表現力の育成を目標とした。具体的な内容としては、平和・人・命を柱に平和に係わる学習を系統立てて行っている。
低学年における平和・人・命に係わる学習
小学校低学年(1・2年生)においては、人とのつながりを意識できるよう,縦割り班(1年生から6年生までの10人程度の班)での所属意識を高めるような活動を行ったり、2年生が1年生の給食の準備から片付けまでをサポートする活動や、生活科における「町探検」をしたりして、自分の周りにいる友だちや人を意識し、親切にされたり親切にしたりすることで、よりよいかかわりを考えることができる活動を大切にしている。
中学年における平和・人・命に係わる学習
小学校中学年(3・4年生)においては、国語科の戦争文学作品から学んだ戦争の悲惨さや平和への願いを学習したり、本校の様子と関連づけながら、4年生社会科で戦時下に広島市で実際に起きた出来事や復興にかけた人々の努力や思いを知る活動に取り組んだりした。3・4年生では、1・2年生での「自分と身の回り」という空間や時間の幅を広げ、平和・人・命について考えや思いを深めたり広げたりする活動を大切にしている。
高学年における平和・人・命に係わる学習

平和公園で外国の方にインタビューする児童
小学校高学年(5・6年生)においては、平和都市広島を基軸としながら長崎・沖縄とさらに空間や時
間の幅を広げている。これまでの学習経験を生かして、5年生の「ヒロシマ-平和学習」では、保護者とともに平和公園の資料館を訪れ、証言者の話を聞いたり、実際に外国の方にインタビューをしたりして自分たちにできる平和を考えることができた。また、日々の教科の学習に戦も取り入れながら戦
争の悲惨さと復興の力強さを学ぶことができた。
6年生の「旅の学習」において、沖縄本島中部の伊江島での民泊体験を通して直接戦争体験を聴いたり、ひめゆり平和記念資料館や糸数アブラチガマを見学したりすることで、広島で学んできた平和学習と繋げ、戦争の悲惨さ、平和の尊さや平和を継続させていくための努力について考える機会にする。
全校での取組
こうした学習活動や体験をもとに、世界で起きていることに目を向け、児童会の運営委員が中心となって、調べたことを発表する場を設けてユニセフ募金の活動に取り組んでいる。また、来年度姉妹校となる予定のアメリカノース・カロライナ州にあるエクスプローリス・エレメンタリー・スクールにも思いを寄せ、大型ハリケーンの被害に対しての募金も合わせて行った。
来年度の活動計画
来年度の活動計画
本校は、「共生社会に生きる主体として自立的・協働的に学び育つ児童の育成」を学校教育目標として、ESDの実践を通してたくましい体力、創造的な思考力・判断力・表現力の育成を目標とした。具体的な内容としては、平和・人・命を柱に平和に係わる学習を系統立てて行っている。
具体的には、平和・人・命を柱に、直接体験の活動から得られる実感に支えられた平和・人・命に係わる学習を継続的に行う。
低学年では、自分と家族・学校や学校の周りという身近な範囲での平和・人・命を学習し、かかわることの大切さや接し方を気づくようにする。
中学年では、戦争の時代があったこと、その時代の学校の様子や広島で起きたこと、そこから立ち上がった人々の努力や生きようとする力強さを身近に感じることができるような探求的活動を行う。
高学年では、広島だけでなく長崎や沖縄に空間軸を広げて戦争や被爆の実相について学び、命の尊さを知り、平和を願う心を育てる活動にしていくとともに、アメリカのエクスプローリス・エレメンタリー・スクールとの姉妹校締結をきっかけに世界に発信できる取組を模索していく。