• いなぎしりつひらおしょうがっこう
  • 稲城市立平尾小学校

  • Inagi Municipal Hirao Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

所在地 〒206-0823 東京都稲城市平尾3-1-3
電話番号 042-331-4391
ホームページ https://www.fureai-cloud.jp/inehirao/
加盟年 2013

2024年度活動報告

活動分野

福祉

1 単元名
バリアフリーってなあに?

2 単元の目標
○社会におけるバリアについて知り、バリアフリーの必要性や、身近な場所でのバリアフリーの例や課題を見付ける。
○高齢者や障がいのある人の気持ちや困りごとを想像し、多様な人々が快適に過ごせるための工夫に気付く。
○自分たちにできる行動を考える。

3 児童の実態
多くの児童は、手足や目、耳の障がいについて知っている。また、それらの障がいをもつ人が活用している手話や点字、駅の点状ブロックなどの存在についても知っている児童は多い。しかし、障がいや高齢者に関する知識が限られており、日常生活で困っていることに気付いていない児童もいる。また、「バリアフリー」という言葉を聞いたことがある児童は多いが、具体的な意味や例については理解が不十分である。したがって、単元の導入では、日常生活における「バリア」にはどのようなものがあるかを調べることから始める。また、具体的な体験活動を通して、バリアフリーの必要性を実感させる活動を取り入れることとした。

<この単元で理解を深める概念>

Ⅰ多様性(色々ある)

Ⅳ公平性(一人一人大切に)

<この単元で重視する能力・態度>

3 多面的・総合的に考える力

6 つながりを尊重する態度

 

5 本単元とSDGsとの関連について
関連するSDGsの目標 「10 人や国の不平等をなくそう」「11 住み続けられるまちづくりを」

6 単元の学習の流れ
【課題の設定】(5時間)
 身の回りのバリアについて知り、課題意識をもつ。
 「バリアフリー」という言葉について話し合い、児童が知っていることを出し合う
 身近な場所の写真や映像を見せて、バリアフリーの例を考える。
 アイマスク体験を行い、目の不自由な人の困難さを知る。
【情報の収集】(10時間)
 校内におけるバリアフリーの工夫を探す(スロープ、エレベーターの点字など)
 様々な障がいについて、動画や本で知る。
 点字・手話・白杖の体験学習を行う。
 調べ活動で学習を深めたいテーマを決め、チームを作る。
 チームで調べ活動を進める。
【整理・分析】(8時間)
 収集した情報を、整理したり分析したりして思考する。
【発表・交流】(5時間)
 調べて分かったことを友達と共有する。

7 本時の目標
白杖の体験を通して、視覚に障がいがある人の気持ちや困りごとを理解し、多様な人が安心して生活できる社会の大切さに気付く。また、実際に体験することで、自分たちにできる思いやりの行動を考えることができる。

8 本時の学習の実際
1) ボランティアサークルの方から、白杖についての基礎的な知識を教わる。
2) ペアになって、歩行体験を行う。(アイマスク・白杖、サポーター)
3) 体験から学んだことを伝え合う

9 成果と課題
【成果】
 実際に白杖を使って歩くことで、不安な気持ちになることや、わずかな段差や障害物が大きな困難になることを実感し、視覚に障がいのある人の大変さを学ぶことができた。
 自分が困っている時に適切な声をかけてもらうことで安心できた体験から、声かけやサポートの重要性を理解することができた。
【課題】
 限られた時間の中での体験だったため、障がいのある人が日常生活でどのような場面で困るのかについてさらに深く知り、継続的に考える機会を設けることで、思いやりや共感の気持ちを深める学習を目指していく必要がある。

来年度の活動計画

今年度と同様に、以下の手順で学習を進める。

1.身の回りのバリアについて知る

2.体験活動

3.情報収集

4.情報整理・分析

5.発表・交流

特に、体験活動においては、地域のボランティアサークルの方々との交流により、地域とのつながりを意識できるようにすることを引き続き重視していきたい。

過去の活動報告