2023年度活動報告
本年度の活動内容
減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困
当校はキリスト教主義を根幹に置き、学校行事や総合的な学習の時間の教科実践を通してユネスコスクールの理念に合った教育活動を行っている。主に「持続可能な開発や貧困問題」「異文化交流および文化遺産の尊重」を育成することを目指している。
①中学1年生の総合的な学習の時間で、滋賀県高島市の農園での田植え、稲刈り、芋ほりの農業実習、手作りの漬物や味噌づくりができた。自らの手で生産されたお米を用いて、TABLE FOR TWO主催の「おにぎりアクション」に投稿することで、アフリカ・アジアの子どもたちに給食代の寄付となったことを学習した。また貧困問題に関する理解を深めるため、収穫感謝礼拝に向けてフードバンクの募集活動に校内で取り組み、支援団体や子ども食堂への寄付を実現できた。
②中学2年生の総合的な学習の時間で、住み続けられるまちづくりを知るために講演を聞くことができた。京都市市役所からは外国人旅行者への対応やオーバーツーリズムの問題、宮城県の女川町からは防災に強い新しいまちづくりの事例を教えてもらうことで、持続可能な都市機能を学ぶことができた。
③中学3年生の総合的な学習の時間で、世界遺産のフィールドワークに参加した。東寺の「終い弘法(12月)」を訪れ、観光で来ている日本人や外国人に門前でアンケートを取り、日本や京都の魅力をまとめ発表することができた。また上賀茂神社に赴き、式年遷宮による技術継承と世界平和を願う意味、周辺地区の水環境の整備について知ることができた。学校周辺の二条城では、遺構からどのような地理的な変遷や出来事があったのか発見し、発表することもできた。
④中高文化祭(9月)では生徒会企画「中夜祭」でSDGsに関する発表をすることができた。京都大学・理化学研究所からダジック・アースを借りて、地球環境の変化と光害の問題を紹介した。また京都市国際交流会館から様々な国の民族衣装を借りて、ファッションショーを開催することができた。
⑤高校生徒会の代表生徒とドイツ(ベルリン)にある「フローナウ福音主義学校」の生徒たちとオンラインで交流することができた。(23年2月)お互いの町を紹介したり、どのような勉強をしているか文化や教育の違いを知ることができた。また渡航制限により長らく中止していた姉妹港交流も再開した。タイ(チェンマイ)クリスチャン学校へ中高生28人が現地を訪れ、直接の文化交流を実現することができた。
来年度の活動計画
ユネスコスクールとして掘り下げていく課題として、生徒が社会に向けて主体的に発信できる力を養うことがあげられる。社会で活躍・実践をしているNGOやNPO、ゲストスピーカーとのつながりを強化していくことがあげられる。姉妹校との繋がりや交流を積極的に求め、形に残していくことを推進したい。
①食の大切さや世界の貧困・格差の実態を知り、学校外部への働きかけを推進する。
②防災に関する知識を深め、ボランティアマインドの育成を目指す。
③世界遺産に関する学習・フィールドワークを通して、日本文化の発信や環境保全、平和へのつながりを意識した活動を継続する。
④海外姉妹校との直接交流やASPnet京都の加盟校とともに連携した活動を実現する。