• はしもとしりつおうごしょうがっこう
  • 橋本市立応其小学校〔キャンディデート校〕

  • Hashimoto Municipal Ogo Elementary School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育

所在地 〒649-7203 橋本市高野口町名古曽19-1
電話番号 0736-42-2067
ホームページ https://www10.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=hashimoto14
加盟年 -

2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

応其小学校は、創立148周年を迎える豊かな自然の中の、たいへん歴史のある学校である。「応其」の地名は、高野山を秀吉の焼き討ちから救った「応其上人」に由来する。運動場には、応其上人が田畑を潤すためにつくった引の池からの恵みの水が、今も流れている。学校周辺には田畑が広がり、自然環境に恵まれており、歴史的な教材も多々ある。古くから織物業が盛んであり、現代もその技術と伝統を受け継ぎながら、時代に合わせた新しいものを作り出す「ものづくりのまち」でもある。また、共育コミュニティや青少年健全育成会等、地域の子どもを地域で育てるという機運は今も続いており、学校に協力的で、ボランティアとして参画してくれている。

そこで、本校では、「自分の心で感じ、自分の頭で考え、判断し、ものごとに主体的に取り組み、いろいろな人とコミュニケーションしてつながりながら、自分の言葉で自己表現や問題解決をしていける児童」を目指す児童像の一つに掲げている。

それを達成するための一つとして、児童会活動「(縦割り活動」を含む)や総合的な学習の時間による自主的・主体的に行動できる児童の育成を挙げている。児童会活動では、持続可能な社会づくりの担い手となれるよう、児童会が主催となって学校行事やSDGsに関連することを行っている。総合的な学習の時間では、各学年のテーマに沿ってふるさと学習を進めている。

 

①地域に関わる学習

〈3年生「応其じまんをしよう」〉

校区探検では、橋本観光ガイドの会の方の説明をもとに、名古曽方面・小田方面・引の池方面・住吉神社方面へ校区探検に出かけた。古くからの歴史ある地域であるので、引きの池や名古曽戎神社など校区にある文化財や遺産について学び、自分たちの地域のすばらしさを発見できた。

小田神楽サークル保存会に来ていただき、約2ヶ月間、小田こども神楽の動きや楽器(締め太鼓・笛・チャンポなど)のリズムの取り方について教えていただいた。3年生の児童は、約1、400年前にできたと言われる小田神社の秋祭りで、「子ども神楽」獅子舞の奉納を行った。初めて触れた楽器もあり、神楽を自分たちで舞うことができたことなど貴重な経験となった。また、児童が出場することで、大勢の人が集まり盛大な祭りとなり、地域の方も大変喜んでくれた。地域の伝統行事を学校で教えてもらい、それを地域で披露し、地域伝統を受け継いでいける活動となった。

 

〈5年生「高野口を元気にするまちづくりを考えよう」〉

5年生は、地域学習の一環として、地域にある工場の方からお話を聞いたり、実際に資料館や工場見学をしたりした。高野口町に伝わる再織手織機やパイル製品を見て、生地を触らせてもらい、感触を確かめていた。自分たちの町の製品が、新幹線のシートなどに使われることも初めて知り、高野口町の物づくりのすばらしさを感じる学習となった。

 

②福祉に関わる学習

〈4年生「キャップハンディ体験」〉

福祉をテーマに、聴覚障がい者、視覚障がい者、認知症サポーター養成講座、高齢者疑似体験、車椅子体験等の学習を行い、それぞれの立場の人の思いや生活の様子を理解し、自分は何ができるのか、何をしようかと考えを深めることができた。

 

③防災に関わる学習

〈6年生「我ら、災害救助隊!守ろう、応其のまち」〉

防災キャンプでは、防災士の方から災害が起きたときや起きる前の備えについてお話と、非常グッズや簡易トイレの紹介、防災倉庫の中身について説明していただく。また、災害時を想定して、段ボールベッド、チラシからの食器やごみ箱作りを行う。その後、起震車による震度7の体験や、ペール缶を使ってお湯を沸かしたり、非常食を食べたりする体験も行った。これらの活動から、災害についての知識を得て、防災意識を高めることができ、災害時における自分たちの役割を考えることができた。

 

④環境に関わる学習

〈児童会〉

リサイクル活動として、ペットボトルキャップ回収を令和3年度より継続している。今年度は、環境のために自分たちにできることはないかと考え、使い終わったノートの回収である、コクヨのノート回収プログラム「つなげるーぱ!」も、児童会の考えから実施することとなった。集会では、児童会からSDGs12「つくる責任 つかう責任」の説明があり、使い終わった後のキャップやノートが生まれかわり誰かの役に立つことを伝えていた。協力的に集めてくれる家庭が大変多い。

「通学路きれいにしようプロジェクト」として、整美委員会と代表委員会が地域をきれいにしようと、3年生以上の児童ボランティアを募り、実施した。当日は、約60名の参加があり、終わった後は、皆さわやかな顔をしていた。また、高野口健全育成会の方と卒業を迎える6年生が、今まで使っていた通学路をきれいにする活動であるクリーン作戦も10年以上続いている。

来年度の活動計画

今年度の活動を発展的に継続しながらも、児童会の新たなメンバーによる自主的・主体的な活動、ふるさと学習のさらなる深化、地域と学校がWIN WINの関係になれるような地域とのつながりを追求していきたい。ふるさとを愛する心を育て、歴史や文化、過去や現在についての学びをさらに進め、その上で、未来のまちづくりに向けて、主体的に取り組んでいける児童を育成していきたい。

過去の活動報告