• はちおうじしりつおんがただいにしょうがっこう
  • 八王子市立恩方第二小学校 〔キャンディデート校〕

  • Hachioji Municipal Ongata-dai 2 Elementary School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒192-0156 八王子市上恩方町2193
電話番号 042-651-3700
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加盟年 -

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

本校は陣馬山のふもとに位置しており、学校の目の前を醍醐川が流れる。ヤマメの飼育や放流、学校近くの恩方漁協組合マス釣り場や、夕やけ小やけふれあいの里の地域施設を活用した取組等、地域独自の体験活動が豊かで充実している。豊かな自然や文化遺産、施設や人材等を活用した活動を展開し、ESDを推進してきた。また、SDGsの視点から探究課題を設定し追究する学習や、他教科との関連を図りながら地域の自然や伝統、文化に触れ学ぶ学習を通して、自己の生き方を考える学習も行っている。

 

〇ヤマメ里親教室(全学年)

・ヤマメの生育(11月~7月)稚魚の放流(7月)

恩方漁業組合の全面協力のもと、全校でヤマメの増殖活動を行っている。恩方漁協組合から児童一人ひとりがヤマメの卵をもらい、ふ化するまで1週間に1回、水を取り替える。ふ化したヤマメは水槽に移し、約5か月間稚魚になるまで育て、目の前の醍醐川に放流する。児童はヤマメを卵から育てることで、ヤマメの育て方を知るとともに命の大切さを学習している。

・ヤマメ産卵床造成・親魚の放流(10月)

恩方漁協組合と島しょ農林水産総合センターの方を講師に招き、ヤマメの生態や近くの川に住む魚についての説明を聞く。説明後、3~6年生は醍醐川に下りて産卵床(さんらんしょう)作りをした。大きな石を横に並べて堰のようにし、ちょうど良い深さや流れに調整して産卵床が完成したら、奥多摩で育てられたヤマメの親魚を醍醐川に放流した。

・ヤマメの育て方(11月)

奥多摩さかな養殖センター、島しょ農林水産総合センター、恩方漁業協同組合の方を講師に招き、眼が透けて見える「発眼卵」から稚魚に育てるまでの学習をした。説明後、容器に一人ずつ卵を受け取り、これから稚魚になって醍醐川に放流するまで約8か月間、ヤマメを育てる。10月、11月のヤマメ里親教室ではヤマメの育て方だけでなく、ヤマメの育つ環境について考える。恩方の自然を通して、環境保全に努めようとする態度も育てる。

 

〇地域の方から恩方地区の歴史や文化を学ぶ活動

・地元の文化人、中村雨紅さんについてのお話を聞く(4年/2月) 地域のお宅へ訪問し、昔と今の生活についてのお話を聞く(3年/1月)

4年生は本校の卒業生「夕焼け小焼け」の作詞者、中村雨紅さんについて、3年生は地域の方から恩方の昔と今の暮らしの違いについてのお話しを聞き、恩方地区が昔から受け継いできた歴史や文化を知る。

・林業体験(5年/1月)

八王子市林業研究会の方を招き、八王子市の林業についてや丸太切りを体験する。恩方の地域は、かつては林業が盛んだった地域ということを学ぶ。

・炭焼き体験(6年/2月)

DAIGOエコロジー村の方を講師に炭作りを体験する。実技だけでなく、炭焼きの歴史や、炭の用途などについても学ぶ。

 

〇地域の自然環境を生かした活動

川での学習(1・2年/7月・9月)

八王子市の環境部の協力を得て、本校の目の前を流れる醍醐川での水生生物調べを行う。

・ブルーベリー摘み(1・2年/9月)

恩方でブルーベリー農園をしている中村農園でブルーベリー摘みをする。豊かに実ったブルーベリーから恩方の自然の豊かさを知る。

・マス釣り体験(3・4年/10月)

ヤマメの飼育でお世話になっている恩方漁業協同組合で職場体験やマス釣り体験をする。地域に根差した産業について実際の現場で学ぶ。

 

 

 

来年度の活動計画

来年度の活動計画

四季折々に見られる生き物や植物、恩方地区の歴史や文化等から、本校の自然環境を生かした教育活動を維持、継続していく。

・ヤマメのふ化、稚魚の育成、放流の体験を通して命の大切さと環境保全を学ぶ。

・恩方地区の自然を生かした体験を通して、自然の恵みを知る。

・恩方地区の歴史と伝統を地域の方から直接学び、先人の知恵と誇りを知る。

・地域の方から昔の恩方地区についての話を聞き、受け継いできた歴史と文化を理解する。

 

 

 

 

過去の活動報告