所在地 | 〒153-0053 東京都目黒区五本木2-24-3 |
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電話番号 | 03-3711-8496 |
ホームページ | https://www.meguro.ed.jp/meghngeh/ |
加盟年 | 2010 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困
2024年度活動報告
本校は、「持続可能な社会の実現のために行動できる将来の担い手となる子どもを育てる(学校教育目標の前文)~命のバトンをつなぐユネスコスクールの子~」を学校理念として、ESDを全教育活動における対話やプロセスを通して「自ら学び つなげ 広げ 深める児童の育成」を目標とした。また、今年度は目黒区人権教育推進校として、児童の人権感覚を高め、豊かなコミュニケーションを図る指導の工夫を意識して教育活動を行った。人権が尊重される社会づくりに向けた行動につながるようにすることで、ESDやSDGsで目指すところにも繋がっていると考え、教科横断的な学習になるよう工夫して授業を行ってきた。
具体的には、「いのちをつなぐユネスコスクールの子」として、生活科・総合的な学習の時間を中心に、教科を横断しながら、全教育活動において探究的な学びに取り組んだ。今年度は、喫緊の課題である「気候変動教育」の「1.5℃大作戦」を中心とした取組を行った。
①各学年の取組
・1年「きせつとなかよし」(生活科)では、ゲストティーチャーから学校にある植物でできる遊びを教え てもらい楽しみながら自然と触れ合うことができた。
・2年「お話のさくしゃになろう」(国語科)では、こどもの権利条約に関する絵本の編集者をゲストティーチャーに迎え、子どもの権利を考える時間を持ちつつ、本の作り方や物語の考え方を聞き、ものづくりの楽しさを感じることができた。
・3年「わたしの行動せん言 地球のための“Myエシカル”」(総合的な学習の時間)では、ゲストティーチャーから和綿を通してエシカルについて教えてもらい、オーガニックコットンのコースターを作った。
・4年「ともに生きる笑顔のまち」(総合的な学習の時間)では、誰もが笑顔で過ごすために大切なことは何であるかを考えた。そのことを考えるために車椅子体験や白杖体験などを行った。また、学んだことを学習発表会を通して多くの人に発信した。
・5年「食と命のバトンをつなぐ」(総合的な学習の時間)では、ゲストティーチャーに和食の出汁について教えてもらい、味覚やうま味について知り、食の大切さを学ぶことができた。
・6年「つながりで守る私たちの町・私たちの命」(総合的な学習の時間)では、避難所運営ゲームHUGを活用して避難所のあり方を学び、自分たちにできることを考えた。
②児童会活動に係わる活動
本年度、本校では目黒区グリーンアクションプログラムによる「五本木環境宣言 未来のために地球にやさしい 持続可能な社会を作ろう!」を掲げ、SDGs17の目標の達成に向け、委員会が自分たちで進められる活動を考え、全校や保護者、地域に呼びかけた。代表委員会は、全校に環境宣言のスローガンを募集して決定した。また、ユニセフ募金を行った。ユネスコスクール委員会は、年間3回SDGsウィークを行い、1回目はSDGsに知ってもらうこと、2回目は、学級でできることを考え行動宣言を立て、3回目は、一人ひとりができることを考え、活動を行った。放送委員会は、毎週SDGsに関わる内容を給食時間に放送した。エコ・グリーン委員会は、「古紙分類、ごみの分別、使用済み歯ブラシ・使い捨てカイロの回収」、「五本木の森プロジェクト」、「お花いっぱいプロジェクト」、「和綿プロジェクト」を行った。このような児童会活動を通して全校でSDGsについて考えることができた。
③ESD研修会の実施
年間2回、教員向けのESD研修会を行った。1回目の4月には、前年度、生活科、総合的な学習の時間で取り組んだ内容の共有、五本木タイムBに行うことの検討、講演を行った。講演では、講師の方からESDについて、地球で起きていること、1.5℃大作戦に向けての授業実践についての話を受けた。この話を日々の教育活動に役立てることができた。2回目の10月には、授業実践を通して、ESDとは何かを全教職員で考えて。研修日までに各グループでESDの授業を行った。その実践授業について報告し、講師の先生に指導講評をしていただいた。研修日当日は、3年生の図画工作科「大地のおくりもの」という授業で問いを大切にした授業を行った。
④20分間の五本木タイムの取組
本校は、昨年度より午前5時間制40分授業の取組を行っている。その取組の一つとして生み出された時間20分を活用して五本木タイムという活動を行っている。五本木タイムは、AとBに分かれており、Bでは、「1.5℃大作戦」を中心とした取組を行った。
1年「花いっぱいプロジェクト」、2年「やさいばたけプロジェクト」、3年「五本木の森を守ろうプロジェクト」、4年「緑をふやそうプロジェクト」、5年「エネルギー(節電)プロジェクト」、6年「エネルギー(発電)持続可能プロジェクト」を行った。この活動を通して環境を守る大切さを学ばせることができた。
⑤ホールスクールアプローチの共通理解
本校はホールスクールアプローチを作成し、全校教職員が共通理解し、ESDに取り組んでいる。学校の教育活動を「学校運営」、「教室内外の学び」、「地域との連携」、「設備と環境」の4分野に分けて活動に取り組むことで、サスティナブルな学校文化を目指した。
来年度の活動計画
来年度の活動計画
ESDを推進する五本木小学校は「いのちをつなぐユネスコスクールの子」として、生活科・総合的な学習の時間を中心に、教科を横断しながら、全教育活動において探究的な学びに取り組む。来年度は今年度に続き、喫緊の課題である「気候変動教育」を中心にして「1.5℃大作戦」を意識した取組を行っていく。
1年「きせつとなかよし」(生活科)
2年「めざせ 野さい作り名人」(生活科)
3年「わたしの行動せん言 地球のための“Myエシカル”」(総合的な学習の時間)
4年「ともに生きる笑顔のまち」(総合的な学習の時間)
5年「食と命のバトンをつなぐ」(総合的な学習の時間)
6年「つながりで守る私たちの町・私たちの命」(総合的な学習の時間)
自分の地域や社会の身近な問題や喫緊の課題などを自分事として、友達や地域・保護者、様々な人と協働し、「対話」的な活動を通して新たな考えや価値を創りだす探究的な学びの楽しさが、持続可能な未来の担い手を育むと考える。活動による成果を、学校公開で発信したり、学校だよりのコラムで発信したりする。