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加盟年 2011

2024年度活動報告

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

中学3年の広島への修学旅行の実施に向けて、平和の問題について考え、平和の大切さを理解することに努めた。また、教科横断的な指導計画に基づき、教科の授業で平和学習に取り組んだ。また学級活動の時間には、広島平和記念資料館 学習ハンドブックを読み、理解を深めた。具体的な取り組みとしては、以下の通りである。

◎学年として
旅行前
*総合学習としての位置づけで、中学3年生の2学期を通じて、平和スピーチとして全体に発表する機会を設けた。それに向けて、中学2年の三学期に全体に向けて説明をし、5月の修学旅行後に、平和スピーチのテーマを各自で決めることとした。
*全員で折り鶴(千羽鶴)を作った(旅行中、世界平和記念聖堂にて奉納)
*平和記念公園の碑巡りの計画を、班ごとに立てる。
*「平和を求める祈り」を朝礼時の祈りとする。

旅行中
*各クラスごとに施設で、語り部・伝承者の方々のお話を伺う。
*班ごとに碑巡りをして、原爆資料館を見学する。
*平和のための「祈りの集い」にて、共同祈願を行った。
*夜は、個人で課題に取り組み、一日の振り返りを行った。

旅行後
*班ごとに、語り部の方にお礼状を書いた。

◎宗教
*戦争や暴力は一瞬で破壊をもたらすが、平和は時間をかけてつくるものである、という点から考えた。
*ヒロシマの家「フロイド・シュモー」のビデオ・本から、原爆投下後の状況と復興に力を注ぐ人の姿を見て考えた。
*教皇ヨハネ・パウロ2世の「平和アピール」を紹介した。

◎国語
*井伏鱒二『黒い雨』、栗原貞子「生ましめんかな」他、原爆死にまつわる数編の詩を資料として配布した。
*教科書掲載の井上ひさし「握手」を読み、戦禍に苦しむ人々の状況や平和の大切さについて、事実にもとづいて考えた。

◎英語
*Shin’s Tricycle「伸ちゃんの三輪車」を英語で読み、原爆資料館に展示されている三輪車について知る。
*この物語の感想文を書く。

◎社会
*原爆投下の背景や被害の大きさ、原爆病などに関するプリントを読む。
*原爆慰霊碑の碑文に関する文章を読む。(土門拳『生きているヒロシマ』)
*授業で「平和主義」を学ぶ中で、平和にとって核兵器の持つ問題性や、核軍縮について改めて考える。

◎理科
*核反応(核融合・核分裂)および反応生成物について学ぶ。
*放射線の種類と人体への影響について具体的に知る。
*原子爆弾について、ヒロシマ・ナガサキの爆弾の違いを学ぶ。
*原子力発電のしくみ、原発事故について知る。

◎音楽
*舞楽について、奉納される舞と演奏される楽器について学ぶ。(ビデオ)
*修学旅行中に行う、平和のための「祈りの集い」で歌う合唱曲を練習した。

◎平和スピーチ
*1200~1600字でスピーチの原稿を作成し、夏休み明けに提出した。
*2学期は、朝礼と学級活動時に各クラスで順番に発表(スピーチ)していき、最後にクラス2名ずつ選出して、8名が中学2~3年生に向けて全体会で発表する予定。

*また、学年全員のスピーチを1冊の本として編集し、3年生各自に卒業文集として渡す。

来年度の活動計画

2024年度と同様の活動を計画している。

過去の活動報告