所在地 | 〒930-0151 富山県富山市古沢501 |
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電話番号 | 076-434-1379 |
ホームページ | http://swa.toyama-city-ed.jp/weblog/index.php?id=toyama040 |
加盟年 | 2013 |
2024年度活動報告
生物多様性, 環境, 人権
本校では、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野の1つである「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」を取り上げ、学校の教育活動を通して、人格の発達や自立心、判断力、責任感等の人間性を育むとともに、他人・社会・自然環境との関係を認識し、「関わり」「つながり」を尊重できる子供の育成を目指して取り組んでいる。
本校では、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野の1つである「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」を取り上げ、学校の教育活動を通して、人格の発達や自立心、判断力、責任感等の人間性を育むとともに、他人・社会・自然環境との関係を認識し、「関わり」「つながり」を尊重できる子供の育成を目指して取り組んでいる。
(1)ホクリクサンショウウオ飼育体験
富山県と石川県にのみ生息し、絶滅が心配されているホクリクサンショウウオの稚魚を3、4年生が飼育した。最初に、富山市ファミリーパークからゲストティーチャーを呼び、ホクリクサンショウウオの世話の仕方を教えていただいた。その後、子供たちは、当番を決め、えさやりや水替え等、責任をもって世話をした。子供たちは、毎日世話を続ける中で、ホクリクサンショウウオにえらがなくなったことに気付き心配していたが、調べてみると、ホクリクサンショウウオは大人になると陸で生活するため、成長するとえらがなくなることを知って、生き物の不思議さを感じていた。また、ホクリクサンショウウオが共食いをして数が減った際には、水槽を分けるなど防ぐ方法を考えたり、ホクリクサンショウウオについて調べたことをまとめて掲示したりした。1か月間飼育し、陸で暮らせるまで成長した時点で、元の生息場所へ放流した。絶滅が心配されているホクリクサンショウウオを育てることで、子供たちは、呉羽の里山を守りたいという気持ちが芽生え、環境への意識を高めることができた。
(2)「ホタルのおやど」活動
3、4年生は、ホタルの幼虫の餌となるカワニナを「呉羽丘陵にホタルを呼ぶ会」の会員の方と一緒に、用水へ放流する活動を行った。また、6月には、ファミリーパーク内で「ホタル鑑賞会」が行われ、多くの児童とその保護者が、ホタルが舞う姿を地域の人たちと一緒に鑑賞した。3、4年生は、8月に「悠久の森フェスタ」の中で、10月には学習発表会の中で、ホタルについて調べたことを、劇を通して保護者や地域の方に発表した。子供たちは、環境のために行う自らの活動が未来につながることを実感し、できることを実践しようという意欲を高めた。
来年度の活動計画
5~6月 3、4年生 ホクリクサンショウウオ飼育体験・放流
6月 3、4年生 「ホタルのおやど」活動
6月 希望者 ホタル鑑賞会
8月 3、4年生 「悠久の森フェスタ」活動発表
10月 3、4年生 学習発表会活動発表
11月 1、2年生 ホクリクサンショウウオの観察とへびやかめ等生き物との触れ合い活動
1月 3、4年生 ESDシンポジウムへ参加し、活動発表をしたり、他校の活動内容を聞いたりして意見交換を行う。
飼育体験やカワニナを放流する活動を通して、ホタルの現在の状況に気付き、それらのことを考えたり守ったりしようとする心情や態度を育てることを目標に取り組む。