• がっこうほうじんふるかわがくえんふるかわがくえんこうとうがっこう
  • 学校法人古川学園古川学園高等学校〔キャンディデート校〕

  • Furukawa Gakuen High School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 国際理解, 平和, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

所在地 〒989-6143 大崎市古川中里6-2-8
電話番号 0229-22-2546
ホームページ
加盟年 -

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 貧困

本校は、「地域の視点に立つ教育を行い、ここ古川の地から平和的な国際人・社会人としての責任を果たし得る人材を育成する」という教育理念のもと、ESD活動を重視している。現代における諸課題について学び、考察を深め、建設的な提案を試みることを繰り返し行うことで、これからの社会の担い手としての意識を醸成し、持続可能な社会構築を志す生徒の育成を目ざしている。

1「地球市民教育、平和と非暴力の文化」に関する活動

・研修旅行で長崎市を訪問。原爆資料館など、各施設の見学、講話を聞き、原爆被害について当事者意識を持つと同時に、世界平和に対する思いを新たにした。また、核による抑止への依存から脱却するための世界的な枠組みのあり方、日本の果たすべき役割について考察、議論した。

・東北大学国際文化研究科と連携。世界の移民を取り巻く環境の現状や課題点、日本における移民の歴史に関する講義を受けた。また、第二次世界大戦後に行われた沖縄からボリビアへの移民政策を例として取り上げ、当時から現在に至るまでの移民の現状や、文化の継承について学んだ。

2「持続可能な開発と持続可能な文化スタイル」に関する活動

・3.11メモリアルネットワークと連携。震災遺構門脇小学校の見学、語り部による講演を聞くとともに、地域の復興に関する取り組みについて学んだ。東日本大震災の風化防止と防災意識の向上のための具体的な取り組みについて考察、議論した。

・京都大学防災研究所と連携。大学での地震工学研究の内容や日本における地震などの災害を取り巻く現状についての説明を受け、災害についての理解を深め、防災意識を高める機会とすることができた。また東日本大震災を例に取り上げ、地元で実施されている防災研究について改めて考える機会となった。

・アルプスアルパイン株式会社技術本部開発部と連携。電子部品や情報機器の開発、製造、販売、サービスに関する具体的な説明を受け、サプライチェーンやフェアトレードについて学んだ。国籍や文化の異なる多様な人々と協働して活動を行う上で求められるものについて考察し、議論した。

・みやぎ北ユネスコ協会と連携。「あにまるフェスタin大崎」にボランティアスタッフとして参加。その後「地域猫問題」について勉強会を重ね、大崎市議会議員との意見交換会を実施。地域猫活動において不足しているタオルを、全校生徒に呼びかけ回収し、保健所を通じて寄付を行った。

・ボランティア活動として、NPO法人を通じ、未使用の文房具を必要とする家庭に届ける「文房具バンク」を実施。校内全生徒のほか、市立幼稚園・保育所、小中学校、市役所や駅、合同庁舎などに協力を依頼。「文房具バンク」の取り組みを広く知ってもらうため、多くの文房具を集めるため、幅広く呼びかけを続けている。

・自然と人間との相互作用である生物文化多様性の実際の様子を知ることを目的に、江合川の中流に繋がる古川学園の側溝の3地点に生えている植生を調べ、それぞれの地点の水質との関係性をプレゼンファイルにまとめ,2024年度 ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会にて口頭発表を行った。

・郷土の持続可能性についての学びの一環として、テーマ別探究学習を実施。「宮城の田畑にピンチ?!」「人と動物の共生社会を実現するには」「宮城農業の危機~私たちの主食から見る宮城の農業~」「追いやられた鳥たち 絶滅まっしぐら」「里地・里山の放棄とその問題」「松島の観光について」「古川とその他の地域の空き家事情」「渡り鳥といったら栗原だべ!!」「行こう!鳴子温泉郷」「蕪栗沼の渡り鳥について」「おいしいトマトについて」「お米について」「ひまわり畑大調査」「地元の仙台牛が食べられなくなるカモ!?」「グラフから見る石巻市の今」「日本一の道の駅ってどれだけすごいの?」「涌谷を広めよう!!」「塩竈の水産業と魚の需要」「加美町のピンチ!」「お魚天国!気仙沼」。探究成果をまとめ、第73回宮城県統計グラフコンクールに応募。入賞3作品、佳作2作品、努力賞3作品、団体賞受賞。

3「異文化学習、文化多様性及び文化遺産の理解・尊重」に関わる活動

・古川明神睦会と連携。地元古川で開催される古川まつりにおいて、地域貢献活動の一環として神輿を担ぎ、地域の方との交流を図るとともに、郷土愛を醸成し、地域文化・伝統芸能の担い手としての自覚を新たにした。

・宮城学院女子大学と連携。「ジェンダーの平等」達成のための学習会を実施した。日常生活に潜むアンコンシャスバイアスについて自覚するとともに、ジェンダーにまつわる課題や解決に向けた取り組みについて学び、自身にできる取り組みについて考察、議論した。

来年度の活動計画

・「総合的な探究の時間」の活動成果について、発表会を充実させ、校外に発信できるようにする。

・ユネスコスクール東北ブロック大会に参加する。

・フィールドワークを充実させ、実感を大切にする探究活動を推進する。特に世界農業遺産大崎耕土を中心とした探究学習を進める。

・講演会や学習会を実施することで、ESDについての理解を深めるようにする。

・外部機関との連携を一層強化し、より深い学びを重ねられるようにする。

・国内外のユネスコスクールとの連携、協働を図る。

・各種ボランティア活動を推進する。

過去の活動報告