所在地 | 〒729-3103 広島県福山市新市町新市852 |
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電話番号 | 0847-52-5531 |
ホームページ | http://www.edu.city.fukuyama.hiroshima.jp/shou-shinichi/ |
加盟年 | - |
2024年度活動報告
環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉
本校では、「進んで学び、やさしく、たくましい児童の育成」を学校教育目標とし、めざす子ども像を「進んで学ぶ子・やさしい子・たくましい子」としている。また、本校で育てたい資質・能力を「チャレンジ&チェンジする力」「自己理解力」「自己表現力」と設定している。昨年度まで、広島県教育委員会の「キャリア教育の充実を中核としたカリキュラム開発事業」の指定を受け、3年間取組みを進めてきた。その中で、地域で働く人や企業と連携した課題解決型の学習過程を重視した教育課程を編成し、資質・能力を育成する取組を行った。
①新市の町の魅力発見~住み続けられるまちづくりを≪SDGs11≫~
(地域課題解決型学習)
第3学年は、地域の発展に尽くした人や地域の特産物を守る取組、それを継承している人々に触れ、地域の良さを再発見する学習を行った。
総合的な学習の時間に、地域で行われている夏祭り「キラキラ夏祭り」の実行委員の方にインタビューを行い、祭りに込められた思いや町づくりへの思いを聞いた。
そこから、私たちの地域「新市町」についてもっと知りたいという思いを持ち、新市町の特産品である「備後絣」について調べ学習を行った。『新市歴史民俗博物館』に見学に行き、「備後絣」の歴史や今でも「備後絣」の技術を次の世代に伝えていこうと様々な取り組みが行われ、地域の人が「備後絣」をとても大切にされていることに気付いた。さらに、「藍染体験学習」を行い、実際に藍染を体験する中でその模様の美しさや天然の素材を使ってできるなど「備後絣」の良さについて実感した。3学期は、更に学習したことを新聞やプレゼンテーション資料にまとめ、地域や保護者に発信していく予定である。
②未来の新市のために ~住み続けられるまちづくりを≪SDGs11≫~
(地域課題解決型学習)
第4学年は、「あったかい優しい町づくりのひみつ」をテーマに地域の環境や福祉に焦点を当てて、学びを進めた。
~安全な水とトイレを世界中に≪SDGs6≫~
まず、ごみ問題や大気汚染、森林問題などの環境問題について調べ、知識を広げた。世界には、深刻な水不足に陥っている国が少なくないことに関心を持ち、まず、自分達の使っている水はどこから来ているのかを調べる学習から始めた。地域に神谷川があるおかげで自分たちの生活の水は潤っていることを知り、水不足で困っているどこかの国のために自分たちにできることを考えた。普段の生活の中でどんな節水ができるかを考え、家族の協力を得ながら色々な節水方法を考え、実践していった。自分たちが節水することでできた水の量を算出し、「花王株式会社」に取り組み内容を報告し、家庭での節水の取組を行ったことで、感謝状を受け取ることができた。
自分たちの行動が、目に見える形で世界の誰かを救ったことを実感し、さらに活動を持続していく思いをもつことができた。
~すべての人に健康と福祉を≪SDGs3≫~
地域の人みんなが幸せな生活ができているかを知るために、まず身の回りにある福祉について調べる活動から始めた。地域の福祉ボランティアの協力を得ながら、高齢者の方や障害のある方がどのように生活を送られているのか疑似体験活動を行った。その中で想像よりもずっと大変な思いをされていることに気付き、今よりもっと地域の人に声をかけたり自分たちにできることを考えたりして行動していきたいという思いを持つことができた。
来年度の活動計画
ESDを核とし、児童自ら課題を解決していけるように、課題解決型の学習過程を重視した教育課程を編成していく。そのために、教育課程年間計画作成の際には、SDGsと関わる単元にマーキングし、意識して指導することを継続して行う。また、総合的な学習の時間だけでなく、他の教科や行事などと関連付け、教科横断的な学習が行えるように、年間を見通し学習計画を立てていく。今後は、今後はコミュニティースクール実践校として、地域や企業の方と連携した教育活動をさらに深めていくことで、より児童が主体的に資質能力を伸ばすことができるようにしていきたい。