所在地 〒720-0092 広島県福山市山手町七丁目13番63号
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加盟年 2020

2024年度活動報告

活動分野

平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は、地域に愛着と誇りを持ち、変化の激しい社会をたくましく生きる子どもを育てるために「優しい心をもち 仲間とともにたくましく生きぬく子どもを育てる」を学校理念としている。

これまでの指導計画や指導方法をSDGsのゴールの視点で見直すことで、学校全体で系統的に学習を進めていけるように工夫改善を図り、地域や他の教育機関と「つながり」を持ちながら、質の高い教育に向けて学校全体で動き出そうとしている。

教科横断的な「つながり」と人的・物的リソースとの「つながり」を意識した学習で、ここではSDGsの主に15・16・8と関わる学習を記す。

1.主に「15:陸の豊かさも守ろう」にかかわる学習(3年生)

第3学年では、今年度、山手町で育てられている伝統野菜の「青大きゅうり」や福山市の生産量が日本一である「くわい」など、夏野菜や秋野菜、冬野菜を育てていく学習を展開していった。児童がそれぞれの野菜の特徴や育て方を調べ、野菜を植える準備を行った。また、地域の農家の方にサポートをお願いし、野菜の植え方、種の撒き方、間引きの仕方、水やりの量、収穫の仕方など学校に来て頂き、指導していただいた。

児童の思いに寄り添いながら、親身になって関わってくださり、野菜を育てることを通して、多くの学びがあった。

 2.主に「16:平和と公平をすべての人に」に関わる学習(4年生)

学校敷地内にあるバラ花壇のお世話から学習を始め、ローズマインド(思いやり・優しさ・助け合いの心)を育みながら、福山市のバラについて学ぶ学習を行った。

子どもたちは5年生からバラ花壇のお世話を引き継ぎ、市の職員から剪定・植栽の仕方や福山のバラの種類、「世界バラ会議」について教えていただいた。学習を進めていき、福山市のバラについてより詳しく調べていく中で、福山市のバラは、空襲を受け、平和を願う市民による1、000本のばらの植栽から始まったことを知ることができた。そして、バラは、市民によって今も受け継がれていることを知った。3学期には、これまで市民が作ってきたローズマインドを守り、持続可能な社会を実現するために、自分たちに何ができるか考えることができた。

3.主に「8:働きがいも経済成長も」に関わる学習(5年生)

本社が福山市にある企業や全国にある大企業について調べた。企業の概要・歴史・経営理念・企業の工夫や自分たちの生活とのつながりを中心に調べスライドにまとめた。これらの調べ学習を通して、自分たちの地域で活躍している企業について知り、地元企業の努力や働きがいについて学んだ。また、社員の人が安全で働きやすい環境づくりをしていることも学んだ。

来年度の活動計画

SDGsの視点をもって、さらに学習を進めていくことでステークホルダーを増やし、教育の質の向上を目指す。学年ごとのテーマ(平和・地域など)を決め、外部とのネットワークを大切にしながら、子どもたちの「学びたい」という気持ちを大切にして進めていく。
3年生は、農業に関わる学習において、山手町で育てられている伝統野菜の「青大きゅうり」や「くわい」に興味をもち、友達と協同しながら調べたり、地域の方と関わったりして学習を進める。そして、山手町や伝統野菜に愛着をもち、活動の中で学んだことを、自らの生活に生かせるようにする。4年生は、ばらの世話、福山空襲・ホロコースト・原爆の調べ学習や実物を見る活動を通して、1年間ローズマインド(思いやり・優しさ・助け合い)について常に考え、心に平和の砦を築けるようにする。5年生は、自分達が生活している地域産業に興味を持ち、友達と協力しながら調べ学習を行う。調べたことをもとに自らの生活に活用し、生活の中で実践する態度を育てられるように学習を進める。

過去の活動報告