所在地 | 〒721-0915 広島県福山市伊勢丘5-7-1 |
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電話番号 | 084-947-2942 |
ホームページ | http://www.edu.city.fukuyama.hiroshima.jp/shou-isegaoka/ |
加盟年 | 2018 |
2024年度活動報告
環境, 平和, 人権, 福祉, 食育, その他の関連分野
本校は、教育目標である「自ら学び人間性豊かな子を育てる」を学校理念として、SDEやSDGsとも関連するカリキュラムデザインを通し、未来を拓くリーダー性(生きて働く知識・技能,思考力・表現力,他者と関わる力、全力でやり抜く力)の育成を目標とした。2024年度(令和6年度)は、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野※1を通して生活科や総合的な学習の時間を柱に、地域と関わる中で良さを実感し、自らの生き方を考え、表現力をつけるよう取り組んだ。
3年生は、伊勢丘小学校の50年もの長い歴史の中で地域の移り変わりの様子を、地域の人々との交流を通して感じることができた。社会科の「昔の暮らしや道具」につながるお年寄りとの交流学習では、大切に保管してきた昔の道具を見せていただき、昔の生活に思いを馳せながら体験活動をした。このように,地域のお年寄りと楽しく触れ合い親睦を深めることができた。また今の学校の様子を知ってもらいたいと、現在の学校生活を紹介した。
4年生は、主に総合的な学習の時間において、社会見学で訪れた広島の平和公園・原爆ドームの見学から平和の尊さについて学びを深めた。また地元の福山空襲についての学習では、「福山に多くのバラが植えられているのはなぜか」という問いを通して、復興の願いをバラに託して街づくりを進めてきたことを理解し、ローズマインド(思いやり・優しさ・助け合いの心)を大切にして取り組みを進めた。
・相手の立場に立って手助けやサポートができるようになるきっかけ作りになるよう、車いす・アイマスク体験を実施した。当初「どんなふうにサポートしたらよいかわからない」などといった言葉も聞かれたが、実際に経験することで「段差はこんなに怖いんだ」「サポートの仕方が分かった」といった声が聴かれ、多くの視点からローズマインドの心に触れることができた。
・地域の行事を盛り上げ、地域の人に元気になってもらうために自分たちができることは何かと考えた結果、ふるさと祭りへ参加し、力を合わせて「よっちょれ」を元気に踊ることを考えた。多くの方々に応援していただき、祭りを盛り上げる一助となった。
5年生は、総合的な学習の時間に、学校のバラ花壇を地域と学校をつなぐ場にしようと整備した。「継続的なバラ園へ…バラの魅力発信」をテーマに、先輩たちから引き継いだ大切な「KIBOUのバラ園」を、世界バラ会議に向けて更に魅力的な場所にして次に引き継ぐため、活動を進めた。
・全校に協力を呼びかけ、バラティッシュを作成し、色付け・飾り付けを行った。
・校内にバラミュージアムを創設したり、バラの絵コンクールを実施したりしてバラに対する興味・関心が深まるよう実施した。
・「福山バラ会」の会長を招へいし、福山のバラに込められた願いや思いについて話していただき、「自分たちが育てていく」という責任感を強めた。
6年生は、「伊勢丘盛り上げ隊」として伊勢丘小学校だけでなく、地域・町全体を盛り上げることで感謝の気持ちを伝えていくことをテーマに学習を進めた。
・地域の方と共に草取り等、学校の清掃活動を実施した。
・草取りだけでなく地域の方との交流を一番の目的とし、お礼の気持ちを伝えたいという思いから、団扇を作ってお渡しした。
・計画→実践→振り返り→改善と、自分たちで進めることで「やってみよう」という意識づけにつながった。
・福山を知らない人・海外の人たちにも、2025年5月開催の世界バラ会議や福山のバラについて、より多くの人に伝えたり、自らコミュニケーション力を高めるたりするために、リーフレットを作成。外国人向けに英語版リーフレットを作成し、修学旅行先の金閣寺で配布した。
・地域の方から6年生が「伊勢丘音頭」・「さくら音頭」を教えてもらい、それを6年生が指導者となり、他学年に広める活動を主体的に行った。結果、ふるさと祭りの参加者が増え、踊りの輪も広がった。
・自分たちで地域のお祭りを盛り上げようと、小さい子からお年寄りまで楽しめるペットボトルボーリングのコーナーを担当した。
・ゲームの景品として、バラをモチーフとしたマグカップ・シール・コースターなどを配布した。
1・2年生は生活科を通して、地域の方の支えの中で野菜作りやくわい掘りを体験したり、こども園の年長児童を招いて校内探検をしたりする中で、季節の変化を感じ、地域の人をはじめ様々な人と関わり合うことができた。収穫したくわいは給食の『カレー』メニューの材料として使用され、学校全体で美味しく味わい、食べ物を残さず大切に食べようという気持ちを持つことができた。
○給食委員会(ロスノン)の取り組み…期間を制定して給食の残菜調査を実施。食べられる量を残さず食べる取り組みを通して「もったいない」を意識した結果、残菜が減り、食材への感謝・作ってくれる人への感謝の念を育てることができた。
〇近隣の小中学校との交流活動…『鳳中学校区クリーンプロジェクト』を実施。児童会と生徒会が連携して地域清掃を行うことで、集団で協力し主体的に活動する力を身に付け、地域を大切にする心を育むことに繋がった。
以上の活動を通して、ふるさとに愛着と誇りを持ち、自ら考え協働して行動することで、より良い社会を築いていこうとする力を養うことができている。
来年度の活動計画
2025年度(令和7年度)の活動計画
生活科や総合的な学習の時間を中心にして、「未来へつなごう伊勢丘Spirito!」をテーマに、日常生活(地域貢献・環境保全・食育)と学びを関連させた学習活動を創造する。その活動の中で、計画的に探求型学習を行い、思考力・判断力・表現力を高めるとともに、身近な課題に主体的に取り組もうとする意欲を高める。