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2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費

本校は、学校教育目標を「豊かな心を持ち、主体的に生きる有磨っ子を育てる」とし、ユネスコスクールの活動をその目標達成のための大きな柱の一つとして位置付けている。
ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、児童が「ふるさと芦田」、「ふるさと有磨」の自然・環境の素晴らしさを再認識し、故郷に誇りと愛着を持つことができるよう取組を続けている。また、変化の激しいこれからの社会をたくましく生き抜く力を身に付けることを目標として、ESD(持続可能な開発のための教育に取り組んでいる。

2 「有磨自然プロジェクト」
 ◇地域見学
  1・2年生が生活科で地域の自然について学習する。校外学習を通して、季)の視点からも様々な取組を進めている。加えて、問題解決能力や情報活用能力の育成にも取り組んでいる。
各学年のカリキュラム・マップ(全体計画・学習指導計画一覧表)の中に、各教科・領域とSDGsの17項目を関連付け、発達段階に応じた学習指導を行っている。
また、「有磨自然プロジェクト」、「有磨文化プロジェクト」として、学校全体として組織的に教育活動の中に位置付けている。
それぞれの取組の概要は、次の通りである。

1 各学年の年間の学習活動
  各教科・領域の内容に応じて、SDGs17項目と関連けて年間計画に位置付け、全学年で学習指導を行っている。低学年は、生活科、道徳科を中心に取り組んでいる。中学年・高学年は、社会科、理科、道徳科、総合的な学習の時間を中心節ごとの地域の自然や生息する生き物の様子を学習している。
2025年度(令和7年度)も「有磨自然プロジェクト」と「有磨文化プロジェクト」に継続して取り組む。
自然体験学習については、各学年の年間学習計画に位置付け、児童が目的意識と相手意識をもって主体的に学びを進められるよう取り組む。
伝統文化体験学習については、これまでの活動を継続しながら新たに新4年生が福山市の「スクールローズガーデンプロジェクト」3年目を進めていく予定である。2025年度(令和7年度)に行われる「第20回世界バラ会議福山大会」の趣旨や内容を調べることを通して、自分たちの住む地域に愛着を持たせるとともに、世界とのつながりについても考えさせていきたい。
充実した活動の推進のためには、「学校教育内容の校外への積極的な発信」、「校外からの評価」、「地域の物的・人的資源の拡充」、「他機関・他校との連携」といった外部への一層の働きかけが必要になる。有磨地区だけでなく、芦田町という地域を巻き込んだ教育活動になるよう取組を続ける。
 ◇養蚕
  3年生が総合的な学習の時間で生物の育成として蚕を飼う活動をしている。生態を調べ、世話を続けることを通して、生命の尊重と慈しみの心の育成を図っている。
 ◇綿づくり
  5年生が総合的な学習の時間で地域の伝統産業として綿の生産を行っている。学級園で綿花を栽培し綿を採り、本校のマスコット作りの材料として活用し、卒業生や新入生に贈っている。
◇「有地川」水生生物・水質調査
  4年生が総合的な学習の時間で、地域の河川の水生生物に触れる体験活動を行っている。同時に、河川の水質検査を行うことで、水質と生息している生物との関連を学ぶ体験もしている。この活動は、社会科の「水はどこから」と関連付けて学習を深めている。また、川や水辺に棲む生き物を水槽で飼育・観察し、名前や生態について調べまとめる活動を行っている。さらに、ふるさとの水辺をめぐる自然環境を維持していくために自分達にできること等、具体的な取組を考えている。
  そのほか、4年生は、今年度も社会科の「ごみ処理と利用」の学習を通して、食品トレイの回収を企画し全校に協力を呼びかけている。また、児童が役割を分担し、回収の留意点の掲示や回収物の整理を行っている。
 ◇動物園の看板づくり
  6年生が総合的な学習の時間で、商工会議所及び福山市立動物園と連携して、動物の柵前の紹介看板を作成している。それぞれの動物の特徴や生態を調べ、まとめる学習を通して、生き物と環境保全について考えを深めている。
3 「有磨文化プロジェクト」
地域の方々の協力を得て、1年生は「昔遊び」の継承、2年生は「町の自然・施設」の発見、3年生は「有磨のばら関連企業」の取組調べ、「ばらのまち福山」の歴史調べをしている。また、2年生と4年生は「田植え」、「稲刈り」、「餅つき」を、5年生は「しめ縄づくり」、「鉦太鼓踊り」を、6年生は「有磨太鼓」の継承活動をしている。
 地域の方に講師として学校でご指導いただいたり、施設や農場等に出向き、直接様々な体験をさせていただいたりしている。地域の方々との触れ合いを通して、ふるさとへの愛着の醸成という面だけでなく、ふるさとの文化の継承の面でも高い効果を上げることができている。また、地域の方々に児童の様子や学校の教育活動を知っていただくことを通して、より確かな協力体制を築くことができている。

来年度の活動計画

2025年度(令和7年度)も「有磨自然プロジェクト」と「有磨文化プロジェクト」に継続して取り組む。
自然体験学習については、各学年の年間学習計画に位置付け、児童が目的意識と相手意識をもって主体的に学びを進められるよう取り組む。
伝統文化体験学習については、これまでの活動を継続しながら新5年生が福山市の「スクールローズガーデンプロジェクト」3年目を進めていく予定である。2025年度(令和7年度)に行われる「第20回世界バラ会議福山大会」の趣旨や内容を調べることを通して、自分たちの住む地域に愛着を持たせるとともに、世界とのつながりについても考えさせていきたい。
充実した活動の推進のためには、「学校教育内容の校外への積極的な発信」、「校外からの評価」、「地域の物的・人的資源の拡充」、「他機関・他校との連携」といった外部への一層の働きかけが必要になる。有磨地区だけでなく、芦田町という地域を巻き込んだ教育活動になるよう取組を続ける。

過去の活動報告