2024年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, エコパーク

本校は、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定を受けており、「サスティナビリティ」「Think Globally Act Locally」をテーマとして、ユネスコスクールの活動をESD推進のための事業開発、事業実施、学外とのネットワーク構築と捉え、ユネスコスクールの活動の実践を通して、国際社会における様々な課題を解決していく科学技術者の育成に必要な資質・能力を育成することを目的として実施した。

 

① 地域資源を活用し、地域や世界の課題に対して独自の研究開発を行う科学技術者の育成

中学生及び高校生の全員を対象とし、課題研究を中核とした取組。中学生は「探究へのチャレンジ」をテーマに設定し、本校の立地地域である県内や会津の自然・歴史・文化・産業等に関する探究活動を実施した。高校生は、講義やワークショップを通してSDGsとサスティナビリティの基礎を学んだ上で、地域に根差した探究活動を実施し、その成果をポスターにまとめて発表した。特に「サイエンス探究コース」では、ユネスコエコパークに登録されている只見町のブナ林について現地研修を含む5か月の探究活動を実施した。

 

② グローバルな視野と発信力を持つ科学技術者の育成

SSH海外研修として、台湾現地研修を実施している。対象は高校2年生の希望者21名。事前に、本校での建国高級中学の生徒の対面での交流会やZoomを利用して、建国高級中学の生徒と2度のオンライン交流研修を重ね、国立精華大学、建国高級中學、放射光施設(NSRRC)研究所において4日間の現地研修を実施した。

③ 科学技術を牽引する理系女子の育成

ジェンダーに関する研究者である大学教授、弁護士、「ジェンダーギャップ」が大きいとされる職業や職場において、性別マイノリティとしてお仕事をされている方々を招聘し、「ジェンダーギャップ」をテーマにパネルディスカッションを実施した。対象は中学3年生全員と高校1・2年生の「サイエンス探究コース」選択者。ジェンダーやライフワークバランスに対する理解を深め、多様な価値観が反映される社会について議論を深めた。

④ 国際デー記念イベントの実施

「世界図書・著作権デー」を記念して、「世界本の日、ミニ読書会」のイベントを開催した。自分のおすすめ本を一冊持ち寄り、面白さなどを紹介しあった。図書館では本との出会いを促す仕掛けを施し、生徒が普段手に取らない本との新しい出会いができるように本の様々なコーナーを開設した。

来年度の活動計画

「サスティナビリティ」「Think Globally Act Locally」をテーマに、年間を通じた探究活動(ユネスコエコパークでの研修を含む)に取り組み、中間発表や課題研究発表会を通じて議論を深めます。12月には台湾での海外現地研修の実施を目指し、事前学習に取り組みます。「理系女子の育成」については、引き続きジェンダー平等をテーマとした講演会等を企画します。年間の成果は、2月にSSH生徒研究発表会の場において内外に発表する予定です。