2023年度活動報告
本年度の活動内容
文化多様性, 国際理解, 平和, 人権
本校は、「心豊かで、自ら学び、夢と希望を持ってたくましく生きる人間の育成」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通してこれらの力の育成を目標とした。
①地球市民および平和と非暴力の文化
6年生は総合的な学習の時間で、移民について学習した。児童は和歌山に「アメリカ村」という場所があることや和歌山県が移民の多さ全国6位ということを理解した。また、日系人が今まで受けてきた排日運動や強制収容所での生活などを知り、平和や人権について深く考えることができた。その後、ロサンゼルスにある和歌山県人会の方々とリモートを繋ぎ、移民についての質問や現在の日系人の様子など様々な情報を教えてもらうことができた。児童は、これから日本にも増えてくるだろう海外移住の人々とどのように関わるべきかについても考えることができた。
②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
8年生は、開発途上国の環境問題や格差の問題、医療や教育の問題など、現地の取り組みなどを紹介し、世界の課題について理解するとともの、今後どのようにそれらの課題に関われるのかを考えることができた。また職場体験を通して、自分のキャリアやライフスタイルについえ考えることができた。
③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
5年生が、アメリカのベイカースフィールド市訪問団の方々と、折り紙を通して交流した。児童はまだ話せる英語は少ないが、折り方を見せながら伝えることができ、日本の文化を紹介する良い機会となった。また6年生は,英語で和歌山市の魅力を紹介し,『Believe』を歌った。
昨年度から交流している台湾嘉義市の文雅(Wen Ya)小学校と、今年も5年生を中心に交流した。まず児童同士でペアを組み、自己紹介カードを送り合った。12月には、文雅小学校から15名の児童と3名の教員が、本校を訪問した。5年生は、給食・すごろく遊び、日本の昔遊びで交流した。その中で、台湾の遊びを教えてもらったり、じゃんけんが日本と台湾では違うことを知ったり、文化の多様性についても自然と気付くことができた。7年生も1時間だけであったが交流し、授業の最後に平和への願いを込めて『Heal the world』を歌った。
来年度の活動計画
※2024(令和6)年度の活動計画を記入
○人権・平和にかかわる学習の実施
・「和歌山県の移民」をテーマに学習する。
・「和歌山大空襲」について学習する。
○持続可能な開発・持続可能なライフスタイル
・SDGsの取り組みを中心に学習する。
・職場体験を行う。
○国際理解・文化多様性
・台湾にある嘉儀市文雅小学校、カナダのリッチモンド市バーネット校との交流予定。