- もりのようちえん めーぷるきっず
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森のようちえん めーぷるキッズ
- Forest Kindergarten Maple Kids
- 種別その他(例:認可保育所等) 地区関東地区
- 主な活動分野生物多様性, 海洋, 環境, ジェンダー平等, 福祉, 食育
所在地 | 〒224-0003 横浜市都筑区中川中央1-39-37 ガネーシャ101 |
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電話番号 | 045-342-8389 |
ホームページ | http://maplekidsmoana.com/ |
加盟年 | 2022 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育
当園では、未来を創るのは子どもたちであるという考えのもと、自然体験活動を重視し、「森のようちえん型」の保育園の運営を通して、子どもたちの生きる力を育んでいる。「Sharing Nature(自然を共に分かちあおう)」「Play a lot(とことん遊びつくそう)」「Family Growing Together(子どもも大人もみんな一緒に育ちあおう)」の3つを軸として、子どもたちの主体性を尊重し、見守ることを実現している。ユネスコスクールとして重点的に取り組む3つの分野(平和の文化・持続可能なライフスタイル・文化の尊重)は、子どもたちが日々自然に触れ、遊び、食育や木育を通じて感じる体験の積み重ねを通して、実現している。
①「地球市民教育、平和と非暴力の文化」に沿った活動 ~森のようちえん型の活動~
近隣の緑道公園など地域資源を活かし、毎日外遊びを行っている。大人が主導することはせず、一人ひとりの感性を大切にし、子どもたちが持つ力を信じて見守ることに重きを置いている。子どもたち自身が体験を通じて他者への畏敬の念を育んでおり、自然環境との共存のみならず、異なる考えをもつ他者への理解、共存の仕方などを学んでいる。
自然にあるものの中から、子どもたちは常に遊びを作り出し、意識することなく自然環境と共存している。生きものとの触れ合いからも、生物多様性、また命の大切さなどを学んでいる。また、日々のお散歩の行先は、子どもたち自身の話し合いの中から決めるなど、子どもの主体性を大切にしている。仲間が困っているとき、自然に子ども同士が助け合う姿があり、他者を思いやる気持ちは日々の活動の中から自然と培われている。「いやなことを言われたらどんなきもち?」をテーマに、子どもたち同士で話し合うこともあった。

自然とのふれあい

生きものとの出会い

雨の日のたのしみ

異年齢の交流

子ども同士の助け合い

子ども主体の話し合い

地域資源を活かした活動

本気でぶつかる
②「地球市民教育、平和と非暴力の文化」に沿った活動 ~遠足などの実施~
県内の地域環境を活かし、各クラスで電車やバスを利用し、海や山への遠足を取り入れている。海遠足子どもたちはカヌーに乗ったり、カニなどの海の生きものに触れたりと普段の遊びとは違うフィールドで楽しんだ。また横浜市内の自然公園への遠足では、園内のレンジャーの方から自然保護についてのお話を聞くこともできた。これらの活動は自然環境や生物多様性を大切にする心を育むことに繋がっている。

波遊びを楽しむ

カヤックに挑戦!

海の生き物とのふれあい

横浜市内の自然観察公園へ

レンジャーの方からお話を聞く

自然の中で思いきり遊ぶ
③「持続可能な開発と持続可能なライフスタイル」に沿った活動 ~食育~
園で提供している給食は、オーガニック・無添加無着色・遺伝子組換えを行なっていない食材を選び、食材のルートや生産者の思いなどにも配慮している。子どもたちは日々の外遊びの中で、自然の恵みをいただくという感性豊かな食体験をしている。梅シロップづくり、干柿づくりなど、季節の食材を使った活動や、畑での収穫体験などを行っている。週に1回ずつパンの日、おむすびの日があり、いつもより沢山外遊びをして、外で食事をする。このような食体験を通じて、①食習慣を身につける味覚を育む②食と地球のつながりを感じる豊かな感性を育む。③「いただきます」と「ごちそうさま」の心・感謝の心を育む 取組の実践をしている。

近隣の竹林にてタケノコを収穫

大きなタケノコだ!

夏が来る前に梅シロップづくり

畑で育てた野菜を収穫

畑でクッキング!

採れたての野菜は最高!

オーガニックの食材を使用した給食

食べられる量は自分で判断
④「持続可能な開発と持続可能なライフスタイル」に沿った活動 ~木育~
園舎は無垢材、自然素材を使っており、子どもたちのテーブルや椅子も県産木材を使っている。子どもたちは日常的な遊びの中で、木登りや、枝や葉っぱなど自然物を使った制作活動も行っており、子どもたちが身近に「木」を感じられる環境となっている。2022年度より、オリジナル製品を作ることで小田原の森を中心とした間伐材を用いることで、森を活性化させる等の環境保全に取り組む「ラルース」さんにお願いし、小田原の間伐材を使用した鉛筆を作成いただき、卒園児へのプレゼントとしている。

木登りは子どもたちが大好きな遊びの1つ

木材を使ってバードコール作り

間伐材を使った鉛筆
⑤「異文化学習、文化多様性及び文化遺産の理解・尊重」に沿った活動 ~季節の行事~
季節折々の日本の伝統行事を、日々の遊びの中に取り入れながら体験している。12月には年始に向けて保護者と一緒にしめ縄づくりを実施した。また2024年度からは、ijgdが運営する「ドイツと日本の架け橋プロジェクト」の活動へ参加し、ドイツからボランティアを受け入れ、子どもたちの異文化交流の体験、国際理解に対する意識を育む環境となっている。

年末に保護者としめ縄づくり

七草を味わう

ドイツからボランティアの受け入れ
来年度の活動計画
・日々の森のようちえんの活動
・季節や伝統文化を感じられる活動
・保護者も参加するイベントの実施
・自然環境・生物多様性・国際理解等について、遊びを通して触れる機会の創出