2023年度活動報告
本年度の活動内容
活動分野
環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権
本校は,学校目標である「自主・協働・探究」を基本としたグローバル人材の育成に取り組むとともに,ESDならびにSDGsを標榜した授業開発と授業実践を行っている。2020年度以降,コロナ禍における活動制限や学校行事との兼ね合いにより,時数の見直しが必要になった。外部との交流が一時期途絶えたことで,学校行事も含めて,新たな連携先を模索する必要が出てきた。約3年間,活動の模索を行い実践の蓄積をしている。
2023年度は,カリキュラムを見直し「平和教育を主軸としたカリキュラム編成」をさらに精緻化している。具体的には,総合学習において,学校教育目標「自主」「協同」「探究」に対応した目指すべき子どもの姿と身につく力を明確にしたり,特に平和教育をテーマにした新単元の開発に取り組んだりした。また,各学年にある校外での体験学習(宿泊単元)の見直しを行い,より自分の五感で対象と向き合い,考え,発信できるような内容への改善を図っている。具体的には,第4学年「川の学校」第5学年「山の学習」と自然や環境とその課題に向き合えるような学習に取り組んだ。
【図】「総合的な学習の時間(多文化・多言語交流学習)」の系統
|
来年度の活動計画
平和教育にかかわる新単元を各学年で開発することができたが、各学年の系統性・発展性が意識されずに単元の模索を行ってきたので,それらの整理を進めていきたい。そのためにも,平和教育を主軸としながら,SDGsの目指すべきターゲットを絞って内容を精選し,カリキュラムを再構築していく。また,内容の構造化を図ると共に,「感じる」「探る」「発する」の探究過程を授業や単元に組み込み,指導方法の蓄積・改善を行っていきたい。
各教科においても総合学習での学びとの関連を意図した単元開発に取り組んだため,より質の高い学びを引き出し,指導内容を立体的に捉えた新たな学校全体のカリキュラムの開発を実現したい。