2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康, 食育

当園は、「子ども達同士認め合い、助け合い、励まし合い、学び合う」を園の理念として、ESDを子ども達の学びと捉え、ESDの実践を通して持続可能な地域の担い手としての土台作りの育成を目標とした。

具体的には「立腰教育」(躾の三原則)、「人権教育」「地域との連携」を柱に①人権に係わる教育②異文化に係わる教育③食育に係わる教育④立腰に係わる教育⑤地域に係わる活動を行った。

① 人権に係わる教育

毎月第2火曜日に「みんな、たいせつ」「種をまこう」のリーフレットや紙芝居等を使い、「人権」についての話をし、保育者や友達と一緒に考える機会を作っている。ふれあい遊びで人のぬくもりや心地よさを感じたり、友達のいいところを皆の前では発表したり、いろんな気持ちがあることなども知り、思いやりの気持ちを持ったり、自分は大切な存在であると自己肯定感を高めるきっかけとなった。

② 異文化に係わる教育

週1回の外国人講師と遊んだり、英語で歌ったり、コミュニケーションを図ったりしながら楽しみながら異文化に触れるようにした。

③ 食育に係わる活動

毎月、旬の食材に触れ、玉ねぎの皮むきやえんどう豆のさやむき、ピーマンの種取りや調理、食体験等、行事食や日本各地の献立の工夫により、子ども達が一層食に対しての興味関心が持てるようにした。また食べ物を育て、収穫、調理してくださる方がいることに感謝の気持ちや命をいただくことに気付けるようにした。

④ 立腰に係わる教育

毎日、「立腰」を行うことにより心と体を整え、強い意志力や集中力、根気が身に付き、子ども達の生きていく土台を養っている。

立腰とともに行っている「躾の三原則」“挨拶は自分から先にしよう”“返事は「はい」とはっきりしよう”“履物は揃え、椅子をいれよう”についても保護者におたより等で知らせ家庭と園で一緒に取り組んだ。

⑤ 地域に係わる活動

同中学校区内の中学校1校、小学校3校、こども園2園、地区公民館2館、共育コーディネーター、行政機関等と連携し、「共育ミニ集会」にて各学校の取り組み等についての発表を行い、頑張っている姿をほめてもらったり、自分たちの暮らしている街、地域を知ってもらい、もっと好きにそして大切にしようという気持ちが持てるように地域の方々や保護者にも参加していただいた。

近隣の小学校6年生と地域清掃に出かけ、自分たちの地域、街をきれいにし、大切に使おう、地域の役に立っているという気持ちがもてるよう、また小学生や小学校校長、教員との交流も大切にしている。
小学校教員に講師に来ていただき、保育者向けのESDについての研修を行った。

来年度の活動計画

今後も「人権」「異文化理解」「食育」「立腰」「地域との連携」を軸に地域の小中学校と連携を大切にしながら、人としての基本的な規範意識や自然環境保護の重要性、人間関係の構築、地域貢献の大切さ、いろいろな知識を日々の生活や遊びの中で保育者も一緒に様々な体験をしながら習得できるようにしていきたい。