2023年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権
◯本校は、世界遺産・地域遺産学習を中心に、全教科・領域の中でESDの視点に立った教育活動を展開している。身近な地域の「ひと・もの・こと」を題材に、協同して課題解決に向けて学習を進め、地域のことを「自分ごと」として考え、行動していくことができる児童の育成を目指している。また、SDGsとのかかわりを明確にしながら、他教科との横断的な学習を進めている。
1年 「公園たんけん」
飛鳥小学校の周辺にある、世界遺産に慣れ親しみ、学校と比較しながら、季節の変化を感じたり、自然の中の様々な動植物の存在に気づいたりすることができた。
2年 「知りたいな! まちのこと」
町探検をし、飛鳥校区の様々な場所、人の存在を知ることで、自分たちの生活がたくさんの人たちとかかわりながら、成り立っていることに気付き、地域のやさしさやあたたかさを実感することができた。また、自分たちも地域に住む一人として、町を大切にしたいという思いを持つことができた。
3年 「奈良町のひみつをさがそう」
奈良町について調べる中で、その良さや大切にされてきたこと知ることができた。また、大切にしてきた方の思いに触れ、奈良町の魅力を自分たちが発信していこうと考えることができた。
4年 「飛鳥のやさしさ すごい人」
校区にある地蔵を調べることで、昔から途絶えることなくお世話をしてきた地域の人の存在を感じ、自分たちもまた、地域の人たちに守られ、大切に思われていることを実感することができた。美しい奈良の風景を撮り続けた入江泰吉の思いに迫ることで、飛鳥や奈良の良さを実感することができた。
5年 「奈良や飛鳥の遺産」
世界遺産について学習し、世界遺産に対する思いや大切さについて知ることができた。また、「古都奈良の文化財」について知り、その素晴らしさを感じることができた。また、校区にも世界遺産に匹敵する『たからもの』がないかを調べ、その歴史とそこに込められたたくさんの人々の思いを知ることで、校区に対する誇りと愛着を感じることができた。
6年 「飛鳥スマイルキッズ」
修学旅行とも関わって命や平和について深く学ぶ機会を設けた。さらに、これまで様々な角度から学び、よさを感じてきた自分たちの地域「飛鳥・奈良」をよりよく守り繋いでいくために、地域の方や下学年の児童に対し、今の自分たちができることを具体的に考え、発信・行動することができた。
来年度の活動計画
◯生活科・総合「なら」科(総合的な学習の時間)を中心に、他教科との横断的カリキュラムの見直しをさらに進め、これまでの取り組みをもとにしながら、世界遺産・地域遺産学習を行っていく。
今年度は、実際に見たり体験したりして、そこにかかわる人の思いに触れる機会が増えたため、その場所や人への思いを持つ機会ができた。ただし、制限のある中で行っているものもあるため、各学年でその時の状況に応じて、活動内容を工夫し取り組みを行うこともあった。「つけたい資質・能力」「価値観」や「達成に貢献できるであろうSDGs」について、再確認し、系統立てて学習計画を立て、活動内容を吟味しながら、できる限り多くの「ひと・もの・こと」に出会い、学習を深めていきたい。