2023年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 環境, 食育
ユネスコスクールの理念も踏まえ,誰もが安心・安全に暮らせる地域づくりを目指すことを目標に,総合的な学習の時間を中心としたカリキュラム・デザインに取りかかっている。
本校は,地域の方々の協力を得ながら,身近な地域の問題に目を向け,地域との関わりを自分事として捉えていく活動を目指している。地域の資源とも言える湧き水やため池が近くにあることや稲作体験ができることから,自然環境に関する問題についての探究活動を行っている。児童個々の興味や関心を大切しながら,地域との関わりを深めることで,地域をよりよくしたいという思いを醸成している。
①かいどり大作戦
平成19年度から「ため池環境改善活動~かいどり大作戦~」として9月下旬に地域の4つのため池を順に清掃している。ため池の予備清掃、水抜き、会場設営、児童の安全管理等を地域の「農地・水・緑を守る会」を始めとした関係団体の全面的な協力を得て行われ、本年で16回目となる。3~6年生の児童は、水着・地下足袋姿で池に入り、魚の種類確認、外来種の駆除を行っている。今年度、捕獲した生き物は、ほとんどが在来種で、ため池の環境改善が進んでいることが分かった。また、1・2年生は、捕まえた魚の観察や説明を受け、この活動への関心を高めている。
②地域の文化に触れる活動
5年生が毎年「稲作体験」活動を行っている。この活動も地域の農業従事者の方々の全面的な協力を受けて、籾まきから田植え・かかし立て・稲刈り・脱穀までの活動を昔の方法と現在の方法の両方を教えてもらいながら行っている。
2月には、「学校応援団感謝の会」を開催し、児童が、「かいどり大作戦」や「稲作体験」、その他登下校から始まる学校生活全体でお世話になった地域の方々に対して、手紙を渡すなどして、感謝の気持ちを伝えている
来年度の活動計画
<1年・・・生活科>
・地域の農業従事者とサツマイモ栽培、焼き芋をして地域の人々や食べ物への感謝の気持ちをもつ。
・四季の変化を踏まえた活動をし、暮らしとの関わりに気付く。
・地域のお年寄りと伝承遊びの楽しさを味わう。
<2年・・・生活科>
・地域の農業従事者と野菜の栽培をして地域の人々や食べ物への感謝の気持ちをもつ。
・地域を探検し、地域の自然や施設の様子を知るとともに、自分を支えてくれている周りの人々に感謝し地域を大切に しようとする。
<3年・・・社会・理科・総合的な学習の時間>
・地域の人々との交流を通して、自分たちの生活が地域の自然やそこで暮らしている人々と深く関わっていることを知り、地域社会を大切にするとともに、地域社会の一員として活動しようとする。
・地域に古くからある湧き水について調べ,地域と水の関わりについて考える。
<4年・・・社会・理科・総合的な学習の時間>
・地域の事業所や企業の協力を得て、ゴミ問題やエコ活動等の環境学習をする。
・地域のため池の水質を検査し、環境に関して進んで考えようとする。
<5年・・・社会・理科・総合的な学習・道徳・学級活動>
・地域の農業従事者の協力を得て、稲作体験を通して地域の環境について考えるとともに、地域の人々や食べ物への感謝の気持ちをもつ。
<6年・・・・社会・理科・総合的な学習・道徳・学級活動>
・日本にある世界遺産に興味をもつとともに、日本文化体験活動を通して日本のすばらしさに気付く。
<全校活動>
・ため池環境改善活動「かいどり大作戦」
・地域の盆踊りの継承