2023年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解
当校は「人権尊重の精神を基盤とし,知・徳・体の調和のとれた心身ともに健康で心豊かな児童の育成」を学校の教育目標としている。地域住民の教育に対する関心は強く,児童の教育に熱心であり,協力的である。その中で児童は,のびのびと活動的に学習に取り組んでいる。地域の伝統文化に親しむ活動を充実させるため,藍染活動やニンジン栽培を行った。また,自校を愛する心情を養うため,朝の清掃活動も行った。
①ボランティアに係る活動
(1)朝の清掃活動
・ボランティア委員会の児童を中心に毎朝職員玄関・来客用玄関前の清掃活動を行っている。
(2)キャップ・プルタブ集め
・リサイクルの一環として美化・環境委員会を中心にキャップ・プルタブ集めを行っている。年間でキャップは78・3kg,プルタブは7・6kg集まった。
②地域の特色に係る活動
1,藍の栽培(5年生)
学校の畑で栽培している。春に藍の苗を畑に定植して,夏に刈り取る。11月には赤い藍の花が咲き,5年生がその花を刈り取る。種を取って来年の4月に藍の種をまく。
2,藍染め(全学年)
前年度採取した種から栽培された藍はたたき染めに使用する。「すくも」(藍を乾燥させ発酵させたもの)で,5年生が藍建てをする。藍建ては,藍師さんをゲストティーチャーに招き,昔ながらの方法(すくもを練って,灰汁や全粒粉を入れる)で行った。10日ほどで藍染めができるようになる。各学年の藍染めは,5年生が建てた藍を使う。(本校では藍の液のことを『藍ちゃん』と呼んでいる。)
染めた作品は夏季休業中に町役場や地域の商業施設に展示する。6年生は町の施設と連携を図り藍の館で自分の卒業文集の表紙を染める。また,卒業式に向けて6年生は学校で染めた布を使って藍のコサージュを制作する。
【6月】5年生の藍建て
【7月】6年生 卒業式用のコサージュを作る。
5年生(筒描き)筒描きの作品で共同作品作り
4年生(ろうけつ染め)
3年生(絞り染め)
1・2年生(たたき染め)
【12月】6年生:卒業文集の表紙を染める。
【1~3月】5年生:藍について学習したことをパンフレットにまとめる。
3,にんじん作り(3年生)
藍住町の特産である春ニンジンの栽培を農家の方に教えていただきながら行う。
【6月】藍住町のニンジンについて調べる。
【10月】種蒔き
【12月】間引き
【2月】収穫
4,学校版ISOの取り組み
年間を通して,電機や水を大切にすること,ごみを減らして分別するなどの活動に取り組んでいる。子どもたちはこれらの活動を通して,藍住町に愛着や誇りを持つようになっていると同時に,環境問題への意識を高めつつある。
来年度の活動計画
ボランティア委員会や環境・美化委員会が校内の清掃活動に取り組み,社会科や総合的な学習の時間には,ニンジン栽培や藍染めに取り組んでいく予定である。来年度も地域の方々に協力を頂きながら活動を進めていきたい。