2023年度活動報告
本年度の活動内容
世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, エコパーク
2023年4月~:キャンディデート校
本校は今年度よりユネスコスクールキャンディデート校に指定され、ユネスコスクールの活動をスーパーサイエンスハイスクール(以下SSHと表記)事業の一環として教育開発部が担っている。今年度の活動の中で、3つの活動を紹介させていただく。
本校の校訓は「剛健・自治・信愛」であり、信愛として「故郷と人を愛し、グローバルな視野を持ち、他と協働しながら物事を探究できる生徒」の育成を目指している。令和5年10月22日~28日まで「さくらサイエンスプログラム」を利用し、タイの高校生と職員を受け入れた。その中で「日本米とタイ米の違い」について共同研究を行い文化交流を行った。また令和6年1月21日~27日まで生徒19名と職員2名がタイを訪れ異文化交流を行った。世界文化遺産であるアユタヤ遺跡群を訪れ、当時の建築様式と現代の建築様式の違いを学んだ。これらの活動を通して、異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重の力の育成を目標とした。
またユネスコスクールが定める国際デーの1つ「平和と開発のための世界科学の日」と関連させ、令和5年10月29日に地元の多目的施設であるエンクロスにてハロウィン実験教室を行った。本事業は地域の小学生20名を集め、本校の生徒12名の指導のもと実験を行った。この事業を通して地域貢献をはじめ、子どもたちに科学の楽しさを伝えるとともに、科学の存在が日常的なものであるということを知り、科学的な視点の養成を目標とした。
本校はSSH特例科目として1年次に「SDGsフィールドワーク」を行い、地元の課題を知り、その課題の原因について考えた。2年次には普通科は「SDGs課題研究」を、MS科は「STI 課題研究」を行い、各班研究テーマを決め、普通科はSDGsの視座から地域の課題解決に取り組み、MS科は「STI for SDGs 人材」にふさわしい課題研究を年間を通して行った。これらの教育活動を通して論理的な思考力や広い視野を育成するとともに、郷土愛を育むことを図った。
来年度の活動計画
①地元の小学生を対象にした実験教室の開催。この活動を通して子どもたちの科学的な視野の育成と地域への貢献を図る。
②海外とのオンライン共同研究や交換留学、研究成果の発表などの異文化交流の実施。これらの活動を通して異文化理解と文化遺産尊重、多様性の観点の養成を図る。
③本校独自のSSH特例科目を通して、地元の課題についてSDGsの視点からの考え方を身に付けさせるとともに、論理的な思考力や広い視野を育成する。
④「とどけよう 服のチカラ プロジェクト」などのボランティア活動の参加、図書委員会の古本バザーの益金などの募金、ユネスコ部の活動の情報発信など様々な活動への参加。